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生活の実態

私達、中高生は、将来の社会的自立に向けた大切な時期であります。

そうした中で生活習慣を乱すことは、
将来的な自立に影響を及ぼすリスクがあるのです。

健康的な生活では、「睡眠・食事・運動」の三本柱のバランスを上手く保つことが重要とされています。

では、そのような側面から、中高生の生活を見て行ってみましょう。

平均的な中高生の生活と理想

①は、日本の中高生の平均的な生活、
②は、中高生における理想的な生活の表です。

睡眠

まず睡眠時間ですが、日本の一般的な中高生の平均睡眠時間は6〜6.5時間です。
それに対し、世界の中高生の年齢時に必要とされている睡眠時間は8時間

日本と他国の中高生の睡眠時間の違い と言われています。右の図を見ると、他国と比べて日本の中高生の睡眠時間が大変下回っていることがわかります。
さらに今の日本の夜中の中高生が0時を過ぎて入眠する割合は6〜7割をあると言われています。
これらを見て、日本の中高生の生活がいかに夜型化しているかが伺えます。
入眠(就寝)時刻が遅くなっている理由には、夜更かし、特にスマートフォンなどのSNSやインターネットの使用、過度の家庭用ゲーム機やオンラインゲームのしすぎなどが目立ちます。
特にスマートフォンなどでのインターネットやゲームの利用などが目立ちます。
私達はこれについて校内でも同じ調査をしましたが、と、日本全国とほぼ同じデータが出ました。
平均睡眠時間は6時間、また0時以降の入眠は60%。
また、入眠(就寝)時刻が遅くなっている理由についても同様です。

早めに入眠し、睡眠をとることは、中高生、特に中学生の時期において、成長ホルモンを出すことにつながります。
また、記憶力の向上などにおいても、実際にデータが出ています。

逆に、この時期に生活時間が夜型化すると、成長が遅れたり、眠気や疲労感により注意力、集中力が低下し、学習に影響を及ぼしたりします。
また、不登校の原因として多い『昼夜逆転』現象も、生活時間の夜型化による体内時計の乱れからなるものとされています。

よって、中高生にとって「睡眠」はとても大切です。
しかし、この現状はどうなのでしょうか。これは非常に大きな問題です。

食事

次に、食事についてです。

朝食欠食の生徒の成績について 日本で平均的な朝食を食べる時間は15分です。
また、そもそも朝食を食べないという中高生の割合が、約2割に及びます。
主な理由には、時間がない、食欲がないなどです。

朝食には、エネルギー源や栄養素を補給させることにより体温を上昇させ、体を目覚めさせる効果があり、これによって生活リズムが作られます。
逆に朝食を欠食することは、このような生活リズムを乱し、また疲労感などにより集中力を低下させるなど学習面においても問題を引き起こします。
実際、校内調査では朝食を欠食している生徒の85%が成績下位です。全国でもそういったデータは出ています。

中高生のコンビニ・ファストフード食の利用割合 また、中高生になると、コンビニやファストフードなどを多く利用するようになってきます。実際、日本の中高生の43%は週に1、2回の頻度でコンビニやファストフードを利用しています。
また、毎日の利用が13%、週に3,4回の利用に至っては24%もの割合です。

中高生のコンビニ・ファストフード食の利用割合(校内調査) これについて校内でも調査をしましたが、週に1,2回の利用は46%、毎日の利用は13%、週に3,4回の利用は26%と、全国とほぼ同じデータが出ました。

校内コンビニ・ファストフードの利用割合 中.高生比較 また、毎日、週3、4回の利用は、「中高生」の中でも中学から高校にかけてどんどん上がって来てしまいます。

コンビニ食を多く利用しすぎると、食品添加物により免疫、食欲、体力が低下することがあります。
また、ファストフード食の取り過ぎは、偏食、脂肪・塩分過多により生活習慣病などのリスクを大幅に上げます。

よって、中高生にとって『バランスの良い食事を決まった時間に摂る』ことはとても重要です。
しかし、これが現状です。これも、非常に大きな問題です。

運動

最後に、運動についてです。
中高生の平均的な1週間の運動時間は、部活動に入っている生徒が多いからか、中高生に必要最低限の1週間の運動時間1.5時間を上回る4.5時間で、一見問題の無いように見えます。

しかし、この調査を校内でもしてみたところ、平均運動時間は1.5時間と日本と同じデータとなりましたが、すごく偏りがあるということがわかりました。
運動が好きで、部活動も自主練を加えてやったり、家に帰ってからも運動をするという人もいれば、文化部で、家に帰ってから、または休日も運動を一切せず、「遊ぶ」時も家にこもって何時間もゲームをし、スポーツなどはしないという人も多くいます。

実際、ほとんど運動をしていないという中高生は全国では3割ほどいます。
校内の調査では23%で、特に高校生が目立ちました。

このような人の人口は年々増えていて、それが年々スポーツテストの点数が低下傾向にあることの原因なのではないかとも考えられています。

運動不足は生活習慣病の原因第4位と言われています。

逆に、体に合わせて適度な運動を取ることは、免疫や体力、細菌などへの抵抗力を高め、生活習慣病や細菌・ウイルス感染などのリスクを下げます。

また、中高生、特に中学生期は脳下垂体により成長ホルモンの分泌が活発になる時期、つまり成長期です。
運動をすると、まずそれ自体が成長ホルモンの分泌を促します。
さらに、寝つきが良くなるので、熟眠をもたらし、二重で成長ホルモンが分泌されます。
また食欲も湧きます。
体への負担を睡眠と食事で取り戻すことで骨や筋肉が作られます。
ちなみに強さと柔らかさのバランスのとれた筋肉はコルセットの役割を果たし、姿勢を良くします。
逆に、成長期の運動不足は過ぎてからでは取り戻せません。
つまりこの時期の運動は必要不可欠ということです。
しかし、これが現状です。これも、非常に大きな問題ですね。


太子

予想以上に、私達中高生の生活に問題は多いね。


影の匠

うん。‥‥これが現状だよ。


この他にも、中高生の生活の実態には、様々な問題があります。
この時期の生活習慣の乱れは、生活習慣病のリスクを高めたり、
将来的な自立に影響を及ぼしたりするので、良い生活習慣を保つことが、
非常に大切になって来ます。
このような現状を変えるために、
生活の一つ一つを見直して行き、私達と一緒に考えて
解決策を探していきましょう!

まずは、あなたの生活習慣をチェックしてみましょう。

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