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厚生労働省が2014年7月に発表した「国民生活基礎調査」によると、18歳未満の子どもの貧困率は約16%となり過去最悪の数字を更新しました。つまりこれは6人に1人、約326万人が貧困状態にあるのです。
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出典:「平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」(内閣府)(http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_03.html)第1-3-38図より引用 |
この値はOECD(経済協力開発機構)によると,OECD加盟国34か国中10番目に高いものであり,OECD平均を上回っています。また全体で見ると、子どもがいる現役世帯のうち大人が1人の世帯の相対的貧困率はOECD加盟国中最も高くなっています。
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出典:「平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」(内閣府)(http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_03.html)第1-3-39図より引用 |
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食糧がなく生活環境が劣悪で生命の危機がある「絶対的貧困」と比較して用いられる。所得中央値の一定割合(50%が一般的。いわゆる 「貧困線」)を下回る所得しか得ていない者の割合。つまりある国や地域の大多数よりも貧しい相対的貧困者の全人口に占める比率。(一部コトバンクからの引用)【国民生活基礎調査(貧困率)よくあるご質問
- 厚生労働省p.3[参考資料]より】
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国民生活基礎調査では、1人世帯で手取り所得が年間約122万円、2人世帯で約173万円、3人世帯で約211万円未満が相対的貧困に該当します。 |
その額を下回る世帯が、子供のいる世帯では約16%となったのです。 |
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文部科学省が2011年以降に自殺した国立私立の小中高校、特別支援学校の児童500人について調査した結果、子供の自殺の原因について、経済的貧困で将来を悲観した自殺が5%といじめ(2%)より多いことがわかった。専門家の分析によると、学校的背景では、受験失敗などの「進路問題」が最多で12%、不登校10%、友人関係8%、学業不振7%と続き体罰など「教職員の指導」は3%、「いじめ」は2%だった。 |
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現代大人の中では特に子供の自殺=いじめというイメージが根強いのではないだろうか…。固定観念にとらわれず、子供の貧困と一緒に自殺をする子供たちも減るような対策を作りたいな。子供の問題を解決するには、当の子供を交えて議論しなければ、最良の策が出来ないと思う。子供の意見を大切に聞き入れてほしいな。 |
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子供の貧困問題は今多くのメディアで取り上げられています。新聞、雑誌、広告など、皆さんの身近なところでも探してみてください! |
読売新聞:貧困 子供のSOS(新聞連載)
朝日新聞デジタル:子どもの貧困トピックス
下野新聞:栃木県内の子どもの貧困を取材、書籍化
宮崎日日新聞:宮崎県内の子どもの貧困を取材、書籍化
NHK:「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」の内容が書籍化、ダイジェスト版
DIAMOND online:生活保護と子どもの貧困に関する取材記事 |
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厚生労働省が公表した「平成25年 国民生活基礎調査の概況」の「生活意識の状況」によると、平成13年から平成25年までに「生活が苦しい」と感じている人が51.4%から59.9%まで約8.5%上昇しています。国民の6割近くが「生活が苦しい」と感じているということです。(下図)
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【生活意識別にみた世帯数の構成割合の年次推移】 |
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出典:「平成25年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/)「所得に関する図表xlsファイル」のⅡ-図22より引用 |
では、次のグラフを見てください。
これは各種世帯の生活意識状況をグラフにしたものです。全世帯で約6割の人が苦しいと感じているのに対し、児童のいる世帯は7割近く、母子世帯は8割以上が苦しいと感じているのです。(下図)
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【生活意識別にみた世帯数の構成割合】 |
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出典:「平成25年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/)「所得に関する図表xlsファイル」のⅡ-図23より引用 |
長引く不況のもとで、子育て世代の所得が減少したことが影響していると考えられます。
母子世帯も増加しており、母親の仕事の給与水準がなかなか上がらないことも影響していると思われます。 |
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HARUの意見 |
子供の貧困がここまで深刻化しているのにあまり認識広がっていない理由は、親や子供が助けを求めにくい社会になっていることにあるのでは?家庭ごとに抱え込まずに、国だけでなく地域や社会も一体となって支えていける制度を作るべきだと思うな。 |
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「苦しい」と感じている人が60%近くいる。更に「児童のいる世帯」の66%、「母子世帯」の85%が生活に「苦しい」と感じているのが、今の日本の現状なのだな…。 |
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