2017年7月29日(土)、国立感染症研究所村山庁舎の一般公開がありました。
その一般公開にメンバー2名が参加させていただきました。
国立感染症研究所村山庁舎は、病原や病因の研究などを中心に行っている施設です。国内で唯一、「BSL-4※1」の施設を運用しています※2。
※1:BSLとはバイオハザードセーフティーレベルのこと。細菌・ウイルス等を取り扱う実験室や施設を「1~4」のランクで格付けしている。4は最高レベルである。
※2:2017年7月現在
それでは、実際の体験レポートを掲載します。
手洗い実習
ここでは手についた汚れを手洗いでどれだけ落とせるのかを実際に自分で試してみることができました。
蛍光塗料を塗る前。光(UV)を当てても特に変化は見られません。
UVに当たると光る塗料を塗り、もう一度光(UV)にあててみるとこの通り!これを汚れた状態の手とみなします。
石けんを使い、正しい手洗い手順に沿って一生懸命手を洗います。
丁寧に洗ったつもり…でしたが、指にまだ少し残っていました。もう一度洗いに行きます。
今度こそ…! ほぼ光っていません。手全体がきれいになりました。 丁寧に洗わないと汚れは取れないのですね…。
普段からこまめに、丁寧に手を洗うことの重要性に気づかされました。
研究者のラボ体験
ここでは【実験道具ブース】【細菌ブース】【ウイルスブース】に分かれており、研究者が使用する実験道具を操作したり、細菌の観察などができました。
マイクロピペットです。学校での実験では使用しません。これも実際に使わせていただきました。
大腸菌・納豆菌・乳酸菌の展示です。
注釈:ここで展示されている大腸菌には病原性はないそうです。
大腸菌を顕微鏡で観察することもできました。
ワクチン
ワクチンにはたくさんの種類があります。
ここでは、ワクチンバイアルビン栓の引き締め体験をさせていただきました。
まずはワクチンに見立てたシリカゲルをビンの中に詰めます。
そして特殊な道具で栓を締めます。強く握らないと栓がきちんと閉まりません。
完成です!!
こうして、ワクチンが作られ、私たちの体が病気から守られているのですね。
国立感染症研究所村山庁舎の一般公開では、普段できないような体験を多くさせていただき、感染について興味・関心がより一層深まりました。
国立感染症研究所村山庁舎の皆様、ありがとうございました。