1時間目:IoTとは? -lesson2-

 IoTのサイクル(流れ)

IoT の全体像を理解するためには、次の4つのキーワードの意味を理解する必要があります。
1.センサー  2.クラウド  3.分析(人工知能)  4.フィードバック 

IoTのサイクルイメージ(流れ)を見ながら、4つのキーワードを確認してみましょう。


<IoTサイクルイメージ>
ステップ1.現実世界からさまざまなデータを収集する
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1. センサー

 モノにセンサーをつけ、モノから情報を取得する。「センサー」には温度センサー、湿度センサー、加速度センサー、人感センサーなど様々な種類があります。 これらによって、モノから情報を取得することがIoTのはじめのSTEPです。

ステップ2.クラウドやデータセンターなどにデータを集約
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2. クラウド

 次に、センサーでモノから得た情報を、無線、SIMカードIPネットワークなどのネットワーク機器を利用し、インターネット経由で「クラウド」に蓄積します。

例)皆さんが利用しているLINEやiTunesなどがクラウドのサービスです。主にスマートフォンから使用していると思いますが、同じデータをパソコンからも利用できます。

ステップ3.集約したデータを分析・解析
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3. 分析(人工知能)

 クラウド上に蓄積されたデータを、効果的に活用できるように分析します。データの種類や内容によっては、人工知能が使われる場合もあります。

ステップ4.現実世界で活用する!
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4. フィードバック(アクチュエート)

 クラウド上で分析された判断に基づきモノが動作(アクチュエート)します。このモノの動作で、ヒトがどのようなフィードバックを受けるのか? これがIoTでの重要な価値=結果となります。


では、このIoTのサイクルを先ほどの <お気に入りの商品を簡単に注文できる仕組み> の例にあてはめて考えてみましょう。

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5
シャンプー 人間ボタン ECサイト 配送 新しいシャンプー
 残量が少ない→  ボタンを押す→  即時注文される→  配送→  商品到着
ステップ1.
ここではヒトが残量を確認しますが、自動化ではセンサーで残量を検知します
ステップ2.
ネットワークを経由し、クラウド(サーバ)に残量がないというデータが届きます。
ステップ3.
データが分析され、顧客データや登録した商品データをもとに商品が自動発注されます。
ステップ4.
商品の残量がなくなる前に、新しい商品が届きます。ヒトへのフィードバックが完了です!

私たちは、IoTの仕組みを考えるうえで、4. フィードバック が非常に重要であると思っています。
どういった問題を解決するのか? モノから得た情報を誰のためにどのように活用するのか? 
など、ヒトへのフィードバックを中心に考え、IoTを企画する必要があるのではないでしょうか?


  チャイムがなりました。1時間目はここまでです。

IoTの基本サイクル(流れ)は重要ですのでぜひ覚えておきましょう。

IoTの4つのキーワード 1.センサー 2.クラウド 3.分析(人工知能) 4.フィードバック(アクチュエート)

1時間目の確認テストです。
これらの小テストは 自習室 でいつでも確認可能です。学習内容の定着にご利用ください。
テストバナー テスト問題 テスト答え


次の授業では「私たちの生活とIoT」について考えてみましょう。

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