砂漠化
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↑砂漠化が進むサヘル地域(地球環境キーワード事典)A1 乾燥地域が砂漠化してしまうことです
乾燥地域や半乾燥地域において、気候上の変動や人為的な要因により、土地がやせて、植物が育たなくなって、最後には砂漠のようになってしまうことをいいます。
一度砂漠化してしまった土地は、膨大な労力と費用をかけないかぎり、元には戻りません。
A2 地球的規模の気候変動と限度を越えた人間活動の2つが考えられます。
@気候上の変動
地球的規模の大気循環の変動などによって、乾燥が進むことのよって、引き起こされるといわれています。
A人為的要因
草原の再生能力を超えた家畜の放牧や休耕期間を短縮してしまったために、土地がやせてしまったことなどが考えられます。
このように砂漠化には2つの要因がありますが、残念ながら気候変動よりも人為的要因によって、砂漠化が引き起こされていると考えられています。もちろん地球温暖化も砂漠化の一因となっています。
A3食料不足から社会的混乱といった深刻な事態も引き起こすこともあります。
砂漠化の影響を受けている土地の面積は36億ヘクタールで、全陸地の約4分の1、世界の耕作可能な乾燥地域の約70%にあたります。
〜砂漠化が特に進んでいる地域〜
アフリカの土壌荒廃状況(地球環境キーワード事典)砂漠化による生産力の低下は食料不足など生活条件の悪化をもたらします。深刻な場合は飢餓や民族間の対立といった社会的混乱を引き起こす結果となります。
環境への悪影響も深刻で、砂漠化の進行が次の砂漠化を引き起こすという悪循環が生じています。
地球の全陸地の約4分の1をしめています。
(環境白書より参考・1991年)世界人口の約6分の1をしめています。
(環境白書より参考・1991年)
(環境白書より参考・1991年)
1977年 「国連砂漠化防止会議」開催
「砂漠化防止行動計画(PACD)」が採択され、各国および、国際機関がとるべき行動についての勧告がなされました。
「砂漠化防止計画活動センター」設置
しかし、砂漠化はその後も止まりませんでした。特にアフリカでは、1983年から1984年に干ばつに襲われ、飢餓や環境難民の発生といった社会的混乱が引き起こされました。
1996年12月 「砂漠化対処条約」が発効されました。
目的
国際的に連帯と協調することによって、砂漠化の深刻な影響を受けている国々(特にアフリカの国々)の砂漠化を防止するとともに、干ばつの影響を緩和すること。
この条約によって、先進国、開発途上国の別なく取り組みの枠組みが築かれたことが、非常に重要です。
日本の取り組み
政府が支援を行っているほか研究機関やNGO(民間団体)などによって様々な取り組みが行なわれています。
政府では政府開発援助(ODA)による調査、技術面での協力、資金の貸し付けなどの形で支援をおこなっています。また、NGOが行っている砂漠化防止活動に対して補助金をだして支援しています。