地球温暖化

Q1地球温暖化とは?

Q2原因は?

Q3 影響は?

Q4 国レベルの対策は?

Q5 私たちにできることは?

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Q1 地球温暖化とは?

A1: 地球の表面気温が上昇して気候が変わってしまう現象をいいます。

 

 簡単な地球温暖化になるしくみ

本来は温室効果ガスは宇宙に出ていこうとする赤外線をとらえ、生物が生きていくのに、ちょうどいい気温を保っている。

 ↓しかし


                                   (地理資料集を参考)     

地球を取り巻く温室効果ガスが増えていくと、赤外線を吸収する量も増える

大気の気温が高くなる

 地球温暖化になる

   ↓よって

気候が変わり、農業生産への影響がでたり、海面が上昇して、小さな島が沈んでしまう。

こういうしくみによって温暖化が起きるのです。

 

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Q2原因は?

A
2:温暖化の原因は温室効果ガス(主に二酸化炭素)です。

昔、二酸化炭素は、動植物が呼吸でだす量と植物が光合成で吸収する量がほとんど同じだったので増えることはありませんでした。

しかし産業革命以降になると、産業や交通の発達によって、工場や発電所、自動車から、二酸化炭素を含んだ排気ガスがたくさん出るようになりました。

この二酸化炭素は、地上から放射する赤外線をためこんで、地球全体を温室のようにしてしまいます。

このことから、この現象を温室効果といいます。

こうしてこの100年で、二酸化炭素の量は1.3倍になってしまいました。

こうした二酸化炭素などの温暖化をもたらす気体を温室効果ガスといい、二酸化炭素以外にメタンや亜硫酸窒素などがあります。

これらの気体の排出量を抑えることが、温暖化の課題になっています。


(小学4年生からの時事問題25を参考)

このように、上のグラフからわかるように二酸化炭素がかなりをしめています。 やはり二酸化炭素をどうにかして、減らさなければなりませんね。

(1992年のデータ)


(小学4年生からの時事問題25を参考)

今、世界合計で約61億トン。

このグラフからわかるように先進国が上位をしめています。

日本はとても小さな国土でも4番目に二酸化炭素を排出しています。
よって今後、発展途上国の産業・経済が発展していくと二酸化炭素の排出量は、ますます増加していくと思われます。

環境問題の原因は、先進国、発展途上国の両方に原因があります。
先進国は、活発な経済活動のなかで、有害な物質を出したり、森林を伐採したりします。
一方、発展途上国は、人口が急激に増加しているので、農地や放牧地の拡大のために、土地を開拓しています。
近年の森林破壊によって、バイオマス中に蓄えたくわえられていた炭素が大気中に放出され、地球温暖化を加速している可能性があります。
よって、世界のどの国も、環境問題に関わっているのです。

 

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Q3影響は?

A3 : 温度が上がるだけではなく、海面が上昇します。

また、生態系や農業にも大きな影響をもたらします。

 

@どんどん平均温度が上がり続けています。

今、世界の年平均気温は100年につき、だいたい0.6度の割合で上昇しています。過去100年間では、0.3〜0.6度上昇しています。過去のデータから推測すると、100年後の平均気温は現在よりも約2度高くなると予想されています。

↑地球温暖化予測情報:二酸化炭素濃度が年率1%で増加する場合の全球大気・海洋結合モデルによる地上気温変化予測
(地球環境キーワード事典)

A海面上昇  

温暖化によって、北極などの氷が溶けて海面が上昇して島が沈んでしまったり、ペンギンなどの北極や南極に住む動物たちのすみかが少なくなってきている。また、台風や地震の時に洪水などの危険性が増すと考えられます。

→詳しくはここをクリック!!

B生態系への影響

気候変化により、植物の生育が妨げられ、農業生産力が低下するおそれがあります。また、漁業や畜産業への影響も心配されます。

C水資源への影響

乾燥地ではさらに干ばつが進み砂漠化を招くおそれがあります。
日本でも積雪の減少などにより、4月から6月に水不足が生じたりします。

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Q4 国レベルの対策は?

A4 次のようなことがあります。
<地球温暖化の交渉の経緯>

1987年   11月 ベラジオ会議(イタリア)

【温暖化防止策について初めての国際的検討】

1988年    6月 トロント会議(カナダ)

【2005年までに二酸化炭素(CO2)排出量の20%削減を提案】

1989年    3月 ハーグ環境首脳会議(オランダ)

【温暖化対策の実施のための機構設備のことで検討】

1992年  気候変動枠組条約採択 
       ブラジルの地球サミット(6月)にて署名開始

1997年  第3回締約国会議(COP3・京都会議)
       京都議定書採択

1998年  日本(4月)・アメリカ(11月)、京都議定書に署名

2000年  第6回締約国会議(COP6) 
       京都議定書のルールを決める交渉決裂→交渉延期へ、2002年発効が危ぶまれる

2001年

3月2〜4日 
イタリアにて開催されたG8環境大臣会合で、ホイットマン米環境保護局長官は、新政権の温暖化政策の見直しは京都議定書を放棄するためではないと約束。この際にはCO2規制に前向き。

3月13日  
ブッシュ大統領が急に方向転換
ヘーゲル上院議員への手紙でCO2規制の選挙公約を撤回、京都議定書に反対。

EU他の各国 (EU代表国(スウェーデン)・ドイツ・デンマーク・フランス・オーストラリア・中国・EU外相会議) 、国際機関(トプファーUNEP事務局長、アナン国連事務総長、クタヤール気候変動枠組条約事務局長)や、プロンクCOP6議長、国際NGOも数々と意見書を発表。

3月28日  
ブッシュ政権京都議定書からの事実上の離脱を表明

3月28日〜 
各国政府・国際機関・NGOなどから批判続出。アンブレラグループの加・豪、露なども非難。

3月31日 
EU環境相理事会声明「米国抜きでも議定書の発効を目指す」

5月16〜17日 
OECD閣僚理事会(パリ)開催 米国の京都議定書復帰への働きかけ不調に終わる

5月17日   
ブッシュ政権、新しい国家エネルギー政策発表 環境に背を向け原発推進・石油開発を打ち出す

7月
COP6再開会合で議定書運用ルーツに合意(ドイツ・ボン)

2004年

11月
ロシアが京都議定書批准

12月
COP10(ブエノスアイレス)

2005年

2月16日
京都議定書発効
地球観測サミット開催(ブリュッセル)
「全地球観測システム10年実施計画」採択

<日本の対応・動き>

3月30日 森総理、書簡送付
米国がCOP6再開会合に参加し、我が国と共に合意を模索することを希望。日米両国が引き続き京都議定書の発効を始めとする地球環境問題に効果的に協力することを希望。

4月9〜11日  EU閣僚(スウェーデン、ベルギー、EU)が来日、環境・外務大臣、国会議員、NGOと会談

6月25日 
京都議定書に関する先進国会議(オランダ・ハーグにて)

6月26日 
京都議定書に関する途上国会議(オランダ・ハーグにて)

6月27〜28日頃
 京都議定書に関する環境閣僚級非公式会議(オランダ・ハーグにて)
7月16〜27日 COP6再開会合(ドイツ・ボンにて)

2002年2月14日
アメリカ政府が独自の温室効果ガス削減計画を発表。
総量規制せず、産業界の自主的な努力により、国内総生産100万あたりの温室効果ガス排出率を、10年間で現在より18%引き下げるのが目標。

2002年3月19日
京都議定書が日本に義務づける温室効果ガスの90年比6%削減達成の実行計画「改訂地球温暖化対策推進大綱」を決定。

2002年5月21日

京都議定書批准案を衆議院本会議で承認。
5月中に地球温暖化対策推進法改正案が成立すれば、6月はじめに批准書を国連に寄託する予定。

2002年6月4日

米環境保護局(EPA)が、人の活動が地球温暖化の主因だと認める報告書を国連に提出したことについてブッシュ米大統領は4日、「報告書は官僚的なものだ」と不快感を示しました。
温室効果ガスの排出抑制に向けては、引き続き自主的な努力で臨むと述べるとともに、「京都議定書は支持しない」と改めて言明しました。

=日本=

政府は4日の閣議で、地球温暖化防止のための京都議定書を批准し、同日中に批准書を国連事務局に寄託しました。批准手続きは終了し、政府は先月末に成立した改正地球温暖化対策推進法をもとに、議定書が義務づける温室効果ガス90年比6%削減の目標達成を進めます。同時に、ロシアをはじめとする未批准国への働きかけを強め、早期の発効を目指す方針です。

京都議定書は、すでに欧米連合(EU)などの73ヵ国・地域が批准しており、日本は74番目となる見通しです。議定書の発効とともに、削減対策を列記した地球温暖化対策推進大綱を「京都議定書目標達成計画」に切り替え、対策の中心に据えています。

 

今後の予定

政府は欧州連合(EU)とともに8月末から南アフリカで開かれる「持続可能な開発関する世界首脳」(環境開発サミット)期間中の発効を目指しています。

京都議定書が発効するには、批准国の温室効果ガス合計排出量が締約国の90年総排出量のを55%以上になる必要があります。
そのためにはロシアの批准が必要ですが、ロシアは早期批准に慎重で発効は年明けにずれ込みそうです。

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Q5 私たちにできることは?

A
5: 身近なことで、温暖化がくい止められる?!

あなたの心のどこかに、”私には関係ない。”って思ってはいませんか?実は私もちょっと前(環境問題について調べる)までそう、思ってました。

でも、そうではありません!!

一人ひとりの心がければ、温暖化だけではなく、他の環境問題だって、状況が変わるのです。

例えば・・・・・・

@家庭での電気の消費量を減らそう

→そうすれば、発電所から出る二酸化炭素も減ります。

A節水しよう

→そうすれば、ダムから家庭へ来るまでの設備や、

下水処理にかかるエネルギーも減ります。

Bテレビを見る時間を1日1時間減らそう

& 寝る前に元電もきる

つけっぱなしで、見てないのなら、テレビを消す。

そうすることで、年間4.8`も二酸化炭素を削減。

C食器を洗う水温を40度から30度にしよう

寒い日はイヤだーって思うかもしれませんが、ちょっと

我慢するだけで、19.8`の二酸化炭素を減らせます。

D1日3分間、水を出しっぱなしをやめよう

出しっぱなしを気をつけるなら誰でも、できますね。

一年間、つづけると、3.2`の削減。

他には・・・・・

E不必要なアイドリングはやめよう

F冷蔵庫は開けたら、閉めよう

G身の回りに緑を育てよう

H車よりも、電車やバスを利用しよう

              などなど・・・・・

こんなことでいいのか・・・っと思うかもしれませんが

こうしたことの積み重ねが、環境問題を防ぐのです。

あなたも”地球doctor” を目指して、できることから始めましょう!!

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