〜Menu〜

はじめに

美術の歴史

画家名50音順

用語集

クイズ

掲示板

利用・引用情報

サイトマップ

リンク

アンケート

 

トップ

 トップ 美術の歴史 > ビサンティン美術

 

[ビサンティン美術]

 サンティン美術は、東方特有のキリスト教美術であり、

物質的・肉体的なものよりも精神的・霊的なものを求める

理知的な傾向、鮮やかな色彩などを贅沢に使うことを特徴としている。

千年以上にわたって展開するこの美術は、

他の地域に比べて変化が少なく、様式や像の一貫性を保ち続けた。


 《第一次黄金時代》

  の時代の教会堂装飾は、聖像破壊運動などによって

ほとんど見ることができない。

しかし、サン・タポリナーレ・ヌォーヴォ聖堂の上部の壁には、

奇跡、受難、復活を主題とするキリストの話や、

旧約聖書に登場する人々の全身立像、

聖母子へ勝利の冠を捧げるために進む殉教者(じゅんきょうしゃ)や

乙女の行列が、上下三段に分けて表されており、

キリスト教の新旧約主題に宮廷の儀式が組み合わされているのがわかる。

また、サン・ヴィターレ聖堂の壁のモザイクには、

聖職者などをしたがえ、参列するユスティニアヌス大帝と

皇妃テオドラの姿が表されている。

  右対称性を重視した正面向きの人像には、

動きを排除することによって対象の精神的強度、超越(ちょうえつ)的性格を

表そうとする、特有の表現を見ることができる。



  《第二次黄金時代》

 会堂装飾としては、ホシオス・ルーカス修道院聖堂に、

この時代の優れたモザイクである神母像が見られる。

  た、写本装飾、金銀細工や象牙浮彫などの工芸品にも、古典的な様式

作品が見られる。

11世紀後半には華やかな宮廷趣味と人文主義的な伝統がひとつになった

独自の美術を生み出した。ユーゴスラヴィアのネレズィ修道院聖堂の

哀悼(あいとう)やモザイク、

あるいは写本装飾、工芸品などに、この時代の注目すべき作品が見られる。

   ページの先頭へ

前の時代       美術の歴史へ戻る       次の時代