放射能とは、放射性物質が「放射線を出す能力」のことをいいます。
放射能は「能力」ですので、物質ではないために目には見えません。
よく、日常会話やニュースなどで「放射線」と「放射能」が混同して用いられていますが、
両者は全く別の意味をもった言葉です。

言葉で言われただけではどんなものか分かりにくいかもしれません。
放射性物質は懐中電灯のイメージです。
懐中電灯の光にあたるのが放射線だと思ってください。
そしてこのとき、放射能に該当するのが、懐中電灯の「光を出す能力」です。
光を放つ懐中電灯のすぐ近くはとても明るいですが、
離れていけばいくほど暗くなります。
それと同様に放射性物質の近くは近づいた分だけ強い放射線を浴びてしまいます。
反対に放射線を出す物質から離れていけば、その放射線物質からの影響は少なくなるのです。