身近な放射線
放射線の実験―観察編―
霧箱を使って放射線を見てみよう
霧箱
物理実験室にある「霧箱」を使って放射線を観察しました。
「霧箱」は、目に見えない放射線を観察するための装置です。
容器の中はアルコール蒸気で満たされており、電気を浴びた粒子が通過すると霧が発生し、その軌跡が白く浮かび上がります。
それぞれの粒子の持つ電荷や速度に応じて発生する霧の様子が変わります。
自然放射線の観察
・α線…太く短い霧を作るのが特徴。霧箱で観測されるのは主に空気中のラドンから放出
されたものです。
・β線…β線(電子)は軽いため、他の原子にぶつかると曲げられやすく、
霧箱では大きく何度も折れ曲がった軌跡が観測されます。
・ミュー粒子…霧箱で観測されるミュー粒子は長くまっすぐな軌跡を残します。