干ばつが起こると、食糧の土台となる農業が大きな被害を受けます。
具体的な例を見てみましょう。
2005年にアフリカ南部の
マラウイ
で干ばつがおこりました。
このとき、この地域の主食であったトウモロコシが大きな被害を受けたのです。
収穫できたトウモロコシは、必要としていた量の約40%ほどしかなかったと言います。
そのため病院には、かなり栄養が足りていない、飢餓状態の子供たちがたくさん運びこまれるそうです。
最終的に衰弱して命を落としてしまう子供も少なくありません。
また、2011年には「過去60年間で最悪の干ばつ」と言われている、東アフリカ大干ばつがおこりました。
これは、現在もまだ影響が続いています。(2011.11現在)
この干ばつでは、
ソマリア
、
エチオピア
、
ケニア
を中心に食糧が不足し、1200万人以上が生活に苦しんでいます。
7月20日、国連はソマリア南部の2地域に、飢饉が発生していることを公式に宣言しました。
また、7月27日に国連世界食糧計画は、ソマリアに食糧の空輸を開始したと発表しました。
干ばつによる食糧の不足は、自国だけでの解決が難しいため、国際的な協力や援助が重要なのです。