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飢餓の原因

飢餓状態になりやすいのは、主に南半球の発展途上国です。
では、なぜ飢餓がおこるのか、原因は大きく3つ考えられます。
 
まずは、穀物が家畜のえさにまわっていることです。
生活が豊かになるにつれて、食肉の需要が増えていきます。
牛を1キロ太らせるには約8キロ、豚では4キロ、鶏の場合には2~3キロ
穀物が必要です。
穀物は貧しい人々ではなく、先進国の家畜のえさとなっているのです。
 
次に、貧富の差が原因だと考えられます。
世界的に豊かになっているさなか、南半球と北半球の間には大きな購買力の差があります。
途上国は、人口も多いので食糧の自給が追いついていない上に、貿易収支の
赤字
は毎年600〜700億ドルだとも言われています。
自給は難しく、さらに経済協力なしに食糧の輸入を増やすのはむずかしいでしょう。
 
そして、農業方法も原因です。
途上国の多くは農業国ですが、耕地の半分は、大部分が輸出用の作物を栽培しています。
これら商品作物は、植民地時代などの歴史的に、途上国の中でも最も肥えた土地を占拠して栽培されているので生産性も高いです。
しかし、あくまで輸出用なので、自分たちの腹の足しにはなりません。
途上国の飢餓の原因には、先進国の豊かな生活が大きく関わっているのです。



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