「食品ロス」とは「まだ食べられるのに捨てられる食品」のことです。
日本の外食産業や業者が1年間に廃棄する食品の量は約1200万トンで、これは東京
ドーム6個分とほぼ同じ量にあたります。
身近なもので言うと、お風呂(200リットル)を毎日入って約165年分と同じ量です。
そして、年間500万トン〜900万トンがまだ食べられるのに捨てられています。
多いときには廃棄する食品の4分の3が「食品ロス」にあたります。
国連世界食料計画では世界80カ国に650万トンの食糧支援を実施しているそうです。
支援されている食糧と同じくらいの食糧が食べられずに捨てられています。
なぜこんなにも多くの「食品ロス」が起こっているのでしょう?
その原因には、「賞味期限」と「消費期限」とを間違えて理解していることが大きいと
言われています。ここで「期限表示」を少しおさらいしましょう。
参考:
食糧問題と環境問題の密接な関係
図のように、「賞味期限」は過ぎてしまっても、食品がすぐに食べられなくなる訳では
ありませんが、期限をかなり過ぎたものは食べないようにしましょう。
また、「食品ロス」の原因には、3分の1ルールにより、お店が賞味期限前に食品を
捨てることが大きな割合を占めています。
「食品ロス」をなくすには、お店がいかに3分の1ルールに引っかからず商品を売るか
が大切です。もちろん私たち消費者の協力も重要ですが。
|
<用語のまとめ>
・国連世界食料計画(WFP)
イタリアのローマに本部を置く、食糧援助や経済・社会の開発の促進を目的とした国際連合の機関。
・3分の1ルール
製造日から賞味期限までの期間のうち、残り3分の1を過ぎると店頭から撤去するという業界のルール。
|