私たちFoodレンジャーは、2011年9月末に地元の某スーパーマーケットさんに「残飯処理」について取材をさせていただき、生ごみから完熟肥料をつくる「堆肥リサイクル」についてのお話をうかがいました。
このページでは、そのリサイクルシステムについて紹介します。
完熟肥料とは、発酵過程がほぼ終わった有機質の肥料のことです。
においが無く、園芸などに適しています。
生ごみから完熟肥料までの流れを、箇条書きに見てみましょう。
@生ごみの発生
生ごみは主に、魚のアラや野菜くず、軟骨や貝殻などの調理残渣と、調理済みの食品の
食べ残しや売れ残りなどの残飯があります。
A分別、水切り
生ごみから、ナイフやスプーンなどの金属類やプラスチック・ビニールなど取り除き
ます。そして、より発行処理がしやすいように余計な水分を脱水します。
B機械で乾燥処理
乾燥させ、生ごみが約20%程度減量されて機械から出てきます。
C一時的に保管
専用の容器にいれ、保管されます。
乾燥しているので長期保存が可能です。
D工場に運ばれる
E養分を追加して二次発酵、熟成
肥料成分に乏しい生ごみに、有機肥料の三大成分(窒素、リン酸、カリ)などと、発酵を促進する薬を入れて発酵させ
ます。
F完熟肥料の完成
3〜6ヶ月たつと、生ごみが完全に発酵しきり、バランスのいい完熟の有機肥料が完成します。
できた肥料にはにおいがありません。
このように生ごみはリサイクルされているのです。
某スーパーマーケットさん、御協力ありがとうございました。