オーロラ
太陽から飛んでくる高エネルギーの電子(プラズマ)やイオンのことを太陽風と言います。 この太陽風の※1荷電粒子と窒素や酸素がぶつかり合うとオーロラが発生します。荷電粒子は※2地磁気がもっとも強い北極や南極付近に集まりやすいので、 オーロラは極地域(南北緯65度〜80度)でもっとも見えやすくなっています。 また、オーロラは太陽の黒点の極大期に多発します。
オーロラの色は荷電粒子に衝突する原子や分子が出すスペクトルによってつくられています。 そして発光している高度と衝突した原子・分子により違う色に発光します。 酸素は高度では赤色、低度では緑色に発光し、窒素は紫色やピンク色に発光します。
オーロラは、極光帯型オーロラ、※3磁気嵐に先立って 極冠地方におこる極冠グローオーロラ、 大きな磁気嵐の最中に中緯度地方で見られる中緯度オーロラ(磁気緯度が低い地域で見られるので 「低緯度オーロラ」とよばれることもある)、の大きく3つに分けられます。 オーロラというと、普通は極光帯型オーロラを指します。 極光帯型オーロラにはカーテンのように見えるカーテン型オーロラ、暗くぼんやりと広がったように見える パッチ状脈動オーロラ、ぼんやりと広がり形もはっきりしない不定形オーロラの3種類があります。 オーロラはこのように分類されますが、見る角度や視界の広さによってオーロラの形が違って見えます。 例えばカーテン型オーロラは、真下から見るとコロナ状、 少し横から見るとカーテン状、遠くから見ると弧状に見えます。 また、宇宙から地球を見ると磁極あたりにオーロラが王冠状に見えます。 よって、自分の目に映るオーロラは他の人と同じようには見えないので、大変貴重なものだといえます。
↑ カーテン状オーロラ <クリックで拡大(別窓で表示されます)> |
↑ 弧状オーロラ <クリックで拡大(別窓で表示されます)> |
※1 荷電粒子(かでんりゅうし)・・・電荷(+や−の静電気)を帯びた粒子(物質を構成する細かい粒)のこと。
※2 地磁気(ちじき)・・・地球の持つ磁気と、それによって生じる磁場のこと。
※3 磁気嵐(じきあらし)・・・地球磁場の不規則変化のうち、ほぼ全地球にわたって同時に起こる大規模なもの。
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