地震の種類


ここでは,地震を大きく分けて“プレート境界型地震”,“活断層型地震(直下型地震)”の2種類として解説します。

プレート境界型地震


海溝やトラフ(※1)と呼ばれる場所では,海側のプレート(※2)が陸側のプレートの下に沈み込んでいます。 その時,海側のプレートは陸側のプレートを地底に押し込んでいきますが,そのゆがみが限界に達すると,陸側のプレートが跳ね上がり,巨大な地震が発生します(図1)。 この時,海水も急激に押し上げられるので,津波が発生します。

2011年3月11日に発生した東日本大震災はこちらのタイプに当てはまります。



※1:海底にある細長い盆地
※2:地球表面を覆っている,厚さ100kmほどの岩板

活断層型地震(直下型地震)


日本には,約2000の活断層 があると言われています。海側のプレートによる圧迫は,これら内陸部の活断層にも影響を及ぼします。海側のプレートの圧迫によって内陸部の活断層がずれると,局地的な地震が発生します。

阪神・淡路大震災などがこちらのタイプに当てはまります。

プレート境界型地震活断層型地震(直下型地震)の比較


プレート境界型地震には,規模(マグニチュード)が比較的大きい,被害の範囲が広い,予測が比較的簡単,大きな津波が発生するなどの特徴があります。

活断層型地震(直下型地震)には,規模が比較的小さい,被害が局地的(しかし、都市部で発生しやすいので,被害が大きい),予測が難しい(震源が浅いため緊急地震速報が間に合わない可能性がある),津波が発生しにくいなどの特徴があります。


規模(マグニチュード)予測津波震源
プレート境界型 大きい 比較的簡単 発生する 深い
活断層型(直下型) 小さい 難しい 発生しにくい 浅い


東日本大震災について Q&A


QA
地震が起きた時刻 2011年(h23)3月11日14時46分18秒
マグニチュードは? マグニチュード9.0 最大震度7
死者・行方不明者数 死者      1万5858人
行方不明者 3021人   (2012年5月9日現在)
被害額 16兆-25兆