各市町村の放射線測定


放射線測定には,3年工業化学科3人,1年情報技術科の生徒13人が挑戦しました。


放射線測定方法:

ガイガーカウンターを二個使用し、どちらも地面から高さ1mの箇所に設置し測定した。

生徒の地元別に,城里町担当2人,日立市担当2人,水戸市担当5人,笠間市担当3人,小美玉市担当4人に分かれ行いました。 測定場所は各市町村の放射線測定の担当者より推薦頂いた場所で行いました。測定位置は2箇所とし標高差を付けました。 ガイガーカウンタを使った放射線測定は検出した放射線の数を時間当たりに換算してCount Per Minute(60秒当たりの検出回数)として表示します。 平常時の値は平均で9〜20CPM程度です。

結果の分析は,ガイガーカウンタの性質上,測定開始後から10分経過した時点から分析対象とし,1分間隔ごとの平均値を用いました。 本活動では,放射線の相対的な大小の変化に着目し分析しました。


日立市放射線測定結果

計測場所: 日立かみね公園
計測日時: 9月16日(日) 10:30〜11:30(1時間)
計測位置: (高)・・(経度[deg]:140.65675,緯度[deg]:36.609093,標高120.0m)
       (低)・・(経度[deg]:140.65720,緯度[deg]:36.608696,標高108.6) 標高差11.4m



城里町放射線測定結果

計測場所: 県営藤が原アパート前公園
計測日時: 9月15日(土) 8:18〜9:03(45分間)
計測位置: (高)・・(北緯:36°27’32.28”,東経:140°23’35.67”,標高:35m)
       (低)・・(北緯:36°27’31.48”,東経:140°23’37.27”, 標高:31m)標高差4m




小美玉市放射線測定結果

計測場所: 希望ヶ丘公園
計測日時: 9月15日(土) 13:20〜13:53(33分間)
計測位置: (高)・・(経度[deg]:140.307532,緯度[deg]:36.218784,標高24.8m)
       (低)・・(経度[deg]:140.308222,緯度[deg]:36.218817,標高21.5) 標高差3.3m




日立市,城里町,小美玉市の結果分析

 それぞれの表の@,A,Bをみると,標高の高い所(高)のcpmが低いときは,標高の低い所(低)のcpmは高めであることから,緩やかに放射線は下降していると考えられます。 低い窪地の方が放射線は滞留しやすい事が分かりました。風速は各地,おおよそ1.5m/s程度でした。

笠間市放射線測定結果

計測場所: 笠間市立宍戸小学校
計測日時: 9月15日(土) 10:35〜11:24(49分間)
計測位置: 放射線cpm・・(緯度140.288521,経度36.339432)標高値:10.6m 小学校の敷地内
       小学校の敷地の中央付近にジャングルジムがあり,ここにガイガーカウンタを1台設置し,
       校庭の隅にもう1台ガイガーカウンタを設置した。標高差はない。

下表より殆ど変化は見られませんでした。
気温 湿度 風速 風向角 風向 (ジャングルジム)放射線cpm (校庭の隅)放射線cpm
34.94 37.72 0.76 184.96 25.26 24.77



水戸市放射線測定結果

計測場所: 千波湖
計測日時: 9月12日(水) 16:41〜17:21(40分間)
計測位置: (高)・・(緯度36度22分4秒,経度140度27分30秒)
       (低)・・(緯度36度22分5秒 経度140度27分33秒) 標高差3.1m



 水戸市で確認できた最も顕著な傾向は他の3カ所(日立市,城里町,小美玉市)の測定では低所の放射線が高い傾向が観測できたが,水戸市では低所が線量が低かったです。 低所の低さには,千波湖の水の影響が考えられ,水によって放射線が遮蔽されているのではないかと,水戸市担当職員から説明を頂きました。