
ジェネリックって?
病院などでお医者さんから処方箋を書いてもらってもらえる薬のうち、先に作られた薬(一番最初)の特許が切れた後、 臨床試験(薬が出来るまでにはこのような過程を踏まなければなりません)などを省略し作ってよいとされて、 他の製薬メーカーから発売される、 有効成分・品質・効き目が同じで、より安い薬のことです。平成23年9月のところ、日本では後発医薬品の数量シェアは22.8%(薬価調査に基づく集計値)であり、欧米諸国と比較して普及が進んでいません。
(シェアとは商品が一定の範囲の内において、どれくらいの割合を占めているかの比率)
ジェネリックの良いところって?
@新しい医薬品は開発に長い時間と多くの費用がかかるのでどうしても価格が高くなってしまうが、ジェネリック医薬品は開発期間が短くて済むので価格が安くなります。Aこれまで効き目や安全性が実証されてきた薬と同じと確認された上で製造が認可されるので、安心して使う事が出来ます。
Bさまざまな病気や症状に対してカプセル、錠剤、点眼薬などの多くの形で出ているので種類が豊富です。
ジェネリックの悪いところって?
@「アメリカでは進んでいるのに、日本では進んでいないので、日本はアメリカを見習おう」という風になっていますが、日本とアメリカでは制度が違うのです。アメリカではドラマなどでも時々取り上げられていますが、医療保険がとても少ないため患者のその場での医療費負担とても増えています。なので安いジェネリックを進めているのです。
それに比べて日本では医療保険がとても充実しています。皆さんが病院で払う時に「あれ?意外とお金がかからなかった」と言うような事はありませんでしたか?
これは保険によって大部分の医療費が支払われているからなのです。
A元となる薬が同じであっても、コーティング(錠剤、カプセルなどの形)や主成分以外の物など製剤技術が異なるので、ジェネリックのメーカーが先発品(先に出されていた元の薬をこう言います)と全く同質の医薬品を作ることは、不可能に近いです。
薬を使用した後に得られる血中濃度(血の中にある薬の濃さ)の最大値や血液の中で一番高い濃度を保てる時間が先発品と異なることがあるのです。
つまり全く一緒の品質でありうることはない、と言う事ですね。
B何年かに一度、薬代を払うくらいの人(体が丈夫で病弱でない人)はあまりメリットは感じないでしょう。
