大分市の歴史と文化
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大分の史跡探訪 > 丸山八幡社
◆日光東照宮を模した門

鳥居をくぐると・・・

大分市の東部、旧・野津原町の今市(いまいち)地区は、江戸時代に熊本藩・岡藩(今の大分県竹田市周辺)の参勤交代の際の宿場町として栄えた場所です。その今市の石畳の起点付近にあるのがこの丸山八幡社。1611(慶長15)年に熊本藩主・加藤清正が安全祈願のために、菅原道真を祀る天満社を建てたのが始まりです。
見た目はどこにでもありそうな小さな神社ですが、階段を上って鳥居をくぐってみると・・・




うおぉ!と言わんばかりにとても巨大で立派な門が建っています。この楼門、実はあの徳川家康を祀っていることで有名な日光東照宮(栃木県)の陽明門をイメージして造られたのだそうです。見たことのある方なら、屋根の形などに東照宮を思わせる部分があるのではないでしょうか?

ちなみにこの楼門は1720(享保5)年創建、今市の豪商であった松田庄右衛門尉長次(まつだしょうえもんうちながつぐ)が、父母の健康や子孫繁栄を願って寄進したものということです。高さは最高で8メートルにも及びます。



門の中や周囲には多くの巧みな彫刻が施されています。写真はほんの一例に過ぎませんが、「一日中見ても見飽きない」ということで「日暮門(ひぐらしもん)」という別名があります。訪れた際には、どうぞ日が暮れるまでじっくりとご覧ください・・・(^^;;



丸山八幡社(まるやまはちまんしゃ)
住所:大分市今市(Googleマップを表示)
駐車場:あり(今市石畳の駐車場利用)
アクセス:大分バス今市線「上町」バス停下車、徒歩5分
東九州自動車道大分光吉インターから車で30分
JR大分駅から車で60分


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