ですが私達が自分自身で楽しむ為に、作者に許可を得ず音楽や映像を
ダウンロード(コピー)することは基本的に自由なのです。
例えばレンタルショップで借りてきたCDに入っている音楽を自分のパソコンの中に
コピーする行為は許されているのです。
では何故、違法ダウンロードは悪い事なのでしょう。
通常、音楽や映像(映画)はCDやDVD等といったもの
(このCDやDVDなどのことを
「有償著作物」と言います)として店頭で販売
されています。
このCDやDVDが売れることでそれを作った作者(アーティスト)に収入としてお金が
入っていきます。
その収入によりまた新しい作品を作り出したり、作者の卵の育成に使われたり
することでより豊かな文化を創造していくことへとつながっていきます。
ですが、これがもし、アーティストに無断で複製されたり、配信されたりした
いわゆる海賊版の音楽や映像(映画)がダウンロードされてしまったらどうなって
しまうでしょう。
ネット上にアップロードされたものをただダウンロードするだけです。
お金は掛かりません。
すると作者側には一円たりともお金が入ってこない状況、つまりは
収入がゼロ
ということになってしまいます。
これでは新しい作品を作れなくなってしまったり、作者の卵の育成が不可能になって
しまいます。
▲違法ダウンロードによって作品の製作者が被害を受けてしまうのです。
このように、違法ダウンロードによって
文化の発展に悪影響を与えてしまうのです。
結果として、私たち自身が新しい音楽や映像などを楽しめなくなることがわかります。
だからこそ、CDやDVDで売られているような音楽や映像といった有償著作物の
海賊版を、そうだと知っていながらもパソコンなどにダウンロードすることが刑罰の
対象になったのです。