盗んだ
IDやパスワードを使って買い物をしたり、権限を持った人しか
見ることのできない機密情報を盗み出したりするタイプもあります。
ネット上で他人のIDやパスワードでその人のSNS,メールアカウント等を使用したり、
そもそもその人の名前を騙ってアカウントを入手して活動することを指します。
もちろん、ネット上で自分以外の誰かのIDとパスワードをつかうことは
犯罪です。
他人のID、パスワードを用いて、その人にしか見ることのできない情報にアクセス
すると、その時点で犯罪(
不正アクセス禁止法違反)になります。
しかし、このようなタイプのなりすましが横行する背景には私たち自身の
パスワード管理のルーズさにも原因があります。
IDやパスワードはいくつもあると忘れてしまいそうで、どこに登録するにも同じものを
使ってしまいがちですが、これは自宅の二重ロックを全て同じ鍵にしているのと同様、
一つが盗まれただけで全ての鍵が開いてしまいます。
また、パソコンの「起動時」や、長時間使わないときに表示される
「
スクリーンセーバー状態」になると同時に
ロックがかかる設定をしていないと、
誰でも自由に使ったり、その中のデータを盗み見たり、壊したりすることができて
しまいます。
そのような設定をしておくべきでしょう。
▲パソコンやスマートフォンにロックをかける設定は、個人情報保護の点から見ても非常に重要です
IDとパスワードは、それぞれ必要とする人がそれぞれ各自で
しっかりと管理し、
管理者以外の人には使えないようにした上で、万が一に備えて使い分けることが
大切です。
例えば、職場で使っている部門共通のIDとパスワードを「これなら忘れなくて便利」
とショッピングサイトの買い物用に登録したら、同じ職場にいる人たちが
「入力してみたら入れちゃった」ということにもなるわけです。
とにかく、
「使われない」「盗まれない」「壊されない」ような工夫を
していくことが大切です。