古墳の形
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古墳には、いろいろな形や大きさがあります。ここでは実際に校区にある古墳の形を見ていきましょう。
先生: 古墳の大きさや形にはルールがあり、大きな前方後円墳の主が偉かったと考えられます。
生徒: それじゃ、全長139mもある富田茶臼山古墳の主は、相当偉かったんですね!
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前方後円墳は古墳時代を象徴する墳形です。円形と方形が組み合わさった形で空から見ると鍵穴の形に見えます。
岩手県から鹿児島県まで各地の首長の墓に見られ、大型の場合が多いです。
先生: ゴホンと言えば龍角散!じゃなくって古墳といえば前方後円墳!がまず思い浮かびますね。
生徒: 先生! 私たちの知らないだじゃれを言わないでください。
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円墳は土を円形に盛り上げて造った古墳時代を通じて見られる形です。さぬき市内の古墳の多くは円墳です。日本
全国に分布し、後期には、群集墳を形成しました。
先生: 五世紀後半から六世紀初頭の古式群集墳と考えられる大小の円墳が連なっているのが大井七つ塚古墳群なんだ。
生徒: 今は民家もあまりないけど、当時はメインストリートだったんですね!
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方墳は平面が正方形の形をした古墳です。古墳時代の終わり頃に大王墓に採用されました。
先生: 平成5年に陪塚が3基発見されました。調査がおこなわれ、主墳と陪塚との計画性が確認されました。
生徒: 古墳が作られたのはすごく昔のことなのに、現在でもいろんなことが発見されているんですね!
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土や石を積み重ねて、墳丘のない山の斜面などの自然の地形を利用して、埋葬施設だけを造ったものもあります。
先生: 墳丘なしの古墳は、出土遺物が少なく、時代の不明なものが多いです。
生徒: 自分の権力を誇示するために造られた古墳とは、違うような気がします。
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古墳の形や大きさによって、葬られている人の権威や権力が分かります。大きくて複雑な形の古墳ほど力のある
人のものとなります。
先生: 全長139mの富田茶臼山古墳は、全国92番目の大きさの前方後円墳なんだ。
生徒: 四国では最大級だけど、全国的に見るとちょっとビミョー。