石室のつくり

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    古墳は墓です。その中に遺体を納める場所があります。そこは、石をつみあげて壁をつくり、その上を大きな石で
   ふさいでいて、「石室」と言います。ここでは、石室のつくりをみていきましょう。
 先生: 石室も大きいものだと6mもあります。
 生徒: 遺体だけでなく、いろんな副葬品もいっしょに埋葬したんでしょうね。
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    竪穴式石室は墳丘の頂上から穴をほり、その中に棺を入れています。前方後円墳などの埋葬施設に多く見られま
   す。古墳時代前期から中期に多いです。
    竪穴式石室は、棺を納めたあと、大きな石で石室の上の部分をふさぎます。そのため、一度ふさげば二度と開けら
   れません。基本的に一人のためにつくられた墓です。
 先生: 富田茶臼山古墳は、未だ発掘調査がなされていませんが、竪穴式石室ではないかと推測されています。
 生徒: たった一人のために巨大な墓を建てるなんて、ものすごく贅沢ですね。一般人民にとっては、とても
    迷惑だったのではないでしょうか。
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    横穴式石室は墳丘の横に入口をつくり、中心部にむかって石室が広がっていて、棺は中心部にあります。
   複数の人が埋葬できるようになっています。
    横穴式石室は、入口をふさいだ石や土を取りのぞけば、何度でも出入りすることができます。時代を経て
   長く使われることが多く、複数の人が埋葬できるので、家族墓の性格を持っています。
 先生: 横穴式石室はさぬき市では古墳時代後期の6世紀後半から7世紀の事例が多いです。
 生徒: ○○家先祖代々の墓とか言う、現代の墓のイメージに近づいてきましたね。