他にパーム油の生産過程では何が問題となっているの?
危険性
パーム油を作っている人たちは、実はあまり安全ではない環境で働いている。
アブラヤシの木がたくさん茂っている農園の中は、道が狭くて大きな機械が入ることができない。
そのため農園では、地上から20mも上になっている実を棒を使って人力で取っている。
落ちてくる重たい実でケガをすることもあってとても危険なんだ。
働かされる子どもたち
アブラヤシは広大な農園で栽培されていて、農園ではたくさんの人が働いている。
そこでは大人だけでなく、実は子どもも働いているんだ。
農園では事故に巻き込まれる危険もあるし、
働いている子どもたちは学校に行くことができないんだって。
どうしたら働かされている子供たちが学校に行けるのかな?
農薬による被害
農園ではパーム油を取るために、雑草を枯らしたり害虫を防いだりする農薬がたくさん使われている。
その方が楽にパーム油を作れることはわかるけど・・・
農薬をたくさん使うと、そこで働いている人たちの身体に悪い影響がでてしまう。
さらに農園の周りの川に農薬が流れ込むと、川の生き物が死んでしまったり、
川の水を飲んだ人や動物にも影響がでてしまったりするんだ。
土地を奪われるひとたち
もともと土地を持っていた人の同意を得ないまま、企業や国がアブラヤシの農園を開発してしまうことがある。
土地を奪われると生きていくのに困る人がでてきてしまう。
また、その土地の慣習や伝統的な生活の仕方も失われてしまうことになるんだ。