問題点の島

パーム油の問題点って何だろう?



プランテーションって?
消える熱帯雨林
その他の問題
本島へ戻る
プランテーションについて
 


パーム油って誰が作っているの?
                          



あんなにたくさんのパーム油をどうやって作るのかなぁ?
それはね、プランテーション農業という形式で作っているんだよ!
えっそれってすごいことなの?!   
う~ん、確かにパーム油を大量に生産できるけど、問題点がたくさんあるんだな。


プランテーション農業って何?

プランテーション農業とは、商品作物を企業的に栽培する農業なんだ。
旧植民地に多く見られ、安価な労働力を利用して、大規模に単一耕作(※モノカルチャー)がされているよ。
そのために、天候不順などで不作になると経済的に大きな打撃を受けるんだ。
また、商品作物ばかり作っているせいで自分たちの食糧生産ができなかったりする。

プランテーションで働く人たちがかわいそう・・・
プランテーション農業で人権(誰にでもある人間らしく生きる権利)は守られていないんだ・・・

農場を経営する人は、効率を重視するあまり、環境破壊への配慮もしないんだ。
さっきのページの熱帯雨林が消えてしまう原因は、プランテーション農業にある。

次は熱帯雨林の問題にズームしよう!!


※モノカルチャー経済の例

例えば、むーぱ国ではコーヒーしか生産していないとする。
ある年にむーぱ国で洪水が起こり、コーヒーがすべて枯れてしまったら、むーぱ国は売るものがなくなり、お金が無くなってしまう。
そうしたらむーぱ国の人々は貧しくなってしまうよね・・・。
パーム油の生産国も同じような危機に面しているってことか!!
                                                                                                                                                                     


 

消える熱帯雨林
 

マレーシアやインドネシアなどアブラヤシを栽培している国には、貴重な熱帯雨林が多く存在している。
しかし生産地では、アブラヤシの農園を広げるために熱帯雨林がどんどん伐採されている。
マレーシアではアブラヤシの農園の広さがどう変わったか、ズームしてみよう!   

マレーシアでは1990年から2010年までの20年間で、アブラヤシの農園は約2.5倍に増えている。
たくさんの農園が作られている裏では、貴重な熱帯雨林が減ってしまっているんだ。



                       
          1990年          約2.5倍       2010年
          200万ha                   490万ha

(数値は『主要国の農業情報調査分析報告書(平成23年度)第3章 マレーシアの農業・農業政策日本総合研究所―農林水産省』より) 




熱帯雨林が消えると何が困るのかズームしよう!


熱帯雨林が消えるとどうなるの?
追い込まれる動物たち
熱帯雨林には、様々な植物や生物がたくさん生息している。
特にマレーシアに住むボルネオゾウやオランウータンは、絶滅危惧種に指定されていて絶滅の心配がされているんだ。
熱帯雨林が減ると、生物たちは住む場所を失ってしまうことになる。
住む場所を失うことは、食べ物を探す場所も減ってしまうということだ。
住む場所を失った動物たちは村に出てきて畑を荒らすこともある。
畑を荒らされては困るからと、村人は罠をしかけたり、動物たちを殺してしまうこともあるんだ。

  

(2015年12月田代博氏撮影、マレーシアにて)


地球温暖化が進む?
熱帯雨林は「地球の肺」とも呼ばれ、
生物が生きていくのに必要な酸素をたくさん作り出してくれるとともに、
温室効果ガスの1つである二酸化炭素を吸収してくれる。      
熱帯雨林が減ると、地球温暖化が更に進んでしまうかもしれない。


さらに地球温暖化で南極の氷が溶けて海面の高さが上がってしまうと、     
アブラヤシを栽培しているインドネシアなどの島国は水没してしまうおそれもあるんだ。
 
単に木がなくなっちゃうだけの問題じゃないんだね!!
色々な問題って関連して起こってしまうってことがわかったよ。


だから地球にある自然は大切にしていかないといけないんだね。
  

   
 

その他の問題
 


他にパーム油の生産過程では何が問題となっているの?


危険性
パーム油を作っている人たちは、実はあまり安全ではない環境で働いている。
アブラヤシの木がたくさん茂っている農園の中は、道が狭くて大きな機械が入ることができない。
そのため農園では、地上から20mも上になっている実を棒を使って人力で取っている。
落ちてくる重たい実でケガをすることもあってとても危険なんだ。



働かされる子どもたち
アブラヤシは広大な農園で栽培されていて、農園ではたくさんの人が働いている。


そこでは大人だけでなく、実は子どもも働いているんだ。
農園では事故に巻き込まれる危険もあるし、
働いている子どもたちは学校に行くことができないんだって。

どうしたら働かされている子供たちが学校に行けるのかな?


農薬による被害
農園ではパーム油を取るために、雑草を枯らしたり害虫を防いだりする農薬がたくさん使われている。



その方が楽にパーム油を作れることはわかるけど・・・

農薬をたくさん使うと、そこで働いている人たちの身体に悪い影響がでてしまう。
さらに農園の周りの川に農薬が流れ込むと、川の生き物が死んでしまったり、
川の水を飲んだ人や動物にも影響がでてしまったりするんだ。



土地を奪われるひとたち
もともと土地を持っていた人の同意を得ないまま、企業や国がアブラヤシの農園を開発してしまうことがある。
土地を奪われると生きていくのに困る人がでてきてしまう。
また、その土地の慣習や伝統的な生活の仕方も失われてしまうことになるんだ。
         
 
 
 
 
 
 

パーム島マップ
 
         
パーム油についての島   問題点の島  解決策の島  活動報告の   
                          
 できることの島
  
クイズの島