解決策の島

実際にある対策を紹介するよ!!



認証パーム油
ゼロ・エミッション
その他
本島へ戻る
認証パーム油
 

認証パーム油って??
認証パーム油は簡単に言うと、環境や社会にやさしい油であるという認定を受けているパーム油だよ!

世界自然保護基金(WWF)は、賛同する他の団体とともに2004年に、
「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)という非営利組織を設立した。
この組織は、生産者、貿易会社、パーム油を使用した製品を作る会社など、
パーム油産業にいろいろな立場からかかわる人々の協力のもとで運営されているんだ。                                  

その目的は                            
①世界的に信頼される認証基準の作成                            
②持続的なパーム油の生産と利用を勧めること


そこで、RSPOは持続可能なパーム油に関する8つの原則と43の基準を定め、
新たに熱帯林を伐採しないこと、環境や農園で働く人の権利に配慮することなども求めているよ。
実際にRSPOがプランテーションの調査をする際、生産者の労働条件を良くするよう注意をすることもある。

より多くの人の管理のもと安心・安全なパーム油を作ることができるんだね!
それに、それらの基準を満たしたパーム油を使用した製品には認証パーム油のラベル表示がされていて、
消費者である私たちにもわかるようになっているんだ。



すごく便利なラベルだっ!

これがなかったら、環境などにやさしいパーム油を買いたくてもわからなかったからね!
うん!私たちは自分たちで環境、社会に負担をかけないという選択ができるんだね!    

   



RSPOのメンバーは、パーム油の生産者たちに環境や人権に配慮するよう促すんだね!
第三者の目があると、以前よりは安心してパーム油の管理を任せられるね!
それもRSPOの活動の大きなポイントなんだよ!だんだん鋭くなってきたネッ!


  

 ↑認証パーム油を使った商品とそのラベル
認証されたパーム油の生産量は2015年12月の時点で全世界で生産されているパーム油の20%、
認証を受けた農園の面積も約270万ヘクタール、
RSPOの会員の数は約2600団体とRSPOの和は徐々に広がりつつある。
日本でも、いくつかの会社がRSPOの会員で、認証パーム油を使用した製品を生産しているよ!

下のページでゼロ・エミッションプロジェクトという解決策にズームしよう!
(数値参照 RSPOホームページ www.rspo.org )


 

ゼロ・エミッション
 

パーム油生産において、大量に発生する廃棄物も大きな問題となっているんだ。


パーム油はアブラヤシの果実や種子から採られる。
果実は葉の付け根にできるため、収穫する時に葉を切り落とさなければならない。
また、アブラヤシは発芽から18年を過ぎると収穫量が減り始めるので、
通常25年ほどで切り倒して植え替えられる。
それらの葉や老樹は活用されることなく放置されたり、焼却処理されてしまう。
工場では、パーム油を採取するために果実が果房から取り除かれ、
果房は空果房として残り、また廃液も大量に出てしまう。
このようにたくさんの廃棄物が排出されるけれど、
それらは活用されず生産地の環境汚染の原因にもなっているんだ。  


じゃあ本来なら捨てられてしまうアブラヤシの木の部分を有効にリサイクルすればいいのかな?

そう!そこで、生産地ではゼロ・エミッション=廃棄物をなくす、もしくは減らすための取り組みや研究が行われているんだ。



・バイオマス燃料  
廃棄物の中には大量の糖分が含まれているので、それを利用して燃料にすることができるんだ!  
定期的に膨大な量のバイオマスを供給できるのも良い点だよ。  
ただ廃棄物を有効活用することができるだけでなく、
トウモロコシやサトウキビといった食べ物として利用できる植物からのバイオエタノールの生産を減らすことにもつながるんだ。 



食べ物も無駄にならない上に廃棄物もなくなるんだね!

・家畜のえさに!  
捨てられる葉を加工して、他の飼料材料と混ぜ合わせることで
栄養価の高い飼料をつくることができるんだ。  
マレーシアは牛肉と牛乳乳製品のほとんどを輸入に頼っているため、
それらの自給率の向上も課題になっている。
しかし、新たに牧草地を開発することは環境に負荷を与えることになってしまう…                           
もしも、アブラヤシの葉を再利用してつくられた飼料が普及すれば、
捨てられた葉のわずか5%でマレーシアの人々が食べる牛肉や牛乳乳製品は十分生産できるんだ!  
アブラヤシ農園の中で家畜を葉などの副産物で飼い、
家畜の排せつ物をたい肥として農園に利用すれば、循環のサイクルを生み出すことができる。


すごいねっ!いらない葉の5%がこんなに有効活用できるなんて!
  

ゼロ・エミッションって良いことたくさんあるね!!

・その他  
アブラヤシの種子の殻を原料とする活性炭を、消臭剤や洗顔用の石けんに使うという、
より生活に身近な取り組みもあるんだ。

下のページでその他の取り組みを紹介するよ!


 

その他の解決策
 


タイもパーム油をたくさん生産している国の1つ。
そのタイのとある企業は、
空果房(パーム油の原料となる実と種を抜いた部位)から再生した紙を
素材とするショッピングバッグを作成し、
パーム油生産における廃棄物の削減に取り組んでいるんだ。


大きな企業がこうした取り組みをすることは、ただ問題の改善につながるだけでなく、
他の企業や団体、はたまた社会に良い影響を与えることができるんだ!

タイでは、その空果房を紙の製品に再生させる技術は、
スーパーの商品陳列の土台や段ボール箱などにも活かされているよ。

 
とても実用的だね!
普段の生活にもリサイクルの発想を取り入れていきたいなっ!



(画像出典:flaticon www.flaticon.com PowerPoint2013を使い作成)

 

 
 
 
 
 
 

パーム島マップ
 
                 
パーム油についての島   問題点の島  解決策の島  活動報告の   
                                     
 できることの島
  
  クイズの島