戦時中、日本軍によって作られた「慰安所」と呼ばれる施設で、日本兵の性の相手を強いられた女性を指します。
慰安婦にさせられた人数は不明ですが、日本だけでなく当時の朝鮮半島、 満州国などからも集められていました。
今、議論の焦点となっていることの一つに慰安婦の人数が挙げられます。
先ほど述べたように、実際の人数は不明であるため推測するしかありません。
日本側は推定でも2万人以上であったとしていますが、韓国側はもっと多い人数がいたと推定しています。
河野談話とは
第二次世界大戦時の従軍慰安婦について旧日本軍の関与などを日本政府が公式に認め、謝罪した当時の河野官房長官による談話のこと。
アジア女性基金とは
アジア女性基金とは、慰安婦問題の解決や被害者女性への補償を目的として政府の決定(首相による謝罪の手紙と償い金の支給)などにより設立した財団法人、2007年にすべての償い金事業が終了したため、現在は解散している。
慰安婦少女の像とは
慰安婦少女の像は日本に謝罪を要求するために韓国の団体が設置したもので、韓国の日本大使館の前などに設置されている。
日本政府は過去に謝罪をしていて、追加の謝罪をする必要はないとしているため慰安婦少女の像が設置されていることに対し抗議をしているが、今も像は設置されたままとなっている。
By Sakaori (Own work) [GFDL or CC BY-SA 3.0], Japanese Embassy in Seoul and watched from behind a bronze statue of comfort women.JPG, via Wikimedia Commons
日本政府は慰安婦問題の調査結果を発表しています。
また、政府はこれまで元慰安婦の方々に謝罪と反省の意を表明してきたとしています。しかし、安倍首相は韓国側の要求のひとつである元慰安婦への「お詫びの手紙」については考えていないとコメントしています。
韓国側が慰安婦問題で最も重視しているのは「元慰安婦の証言」です。
そして、韓国側(特に元慰安婦)が日本に求めているのは大きくいえば、賠償金と謝罪です。 しかし、韓国政府内では野党が2015年の日韓合意を無効とし、政府の全面的な再交渉を要求するなど、国内でも意見がまとまっていません。
「慰安婦の人数」がいまだに不明なため、両国とも想定としての人数を主張しています。
そのため、意見の衝突がよく起こります。
また、韓国が求める「お詫びの手紙」についても日本は「考えていない」としているため、
慰安婦問題解決への道は長そうです。