エネルギー問題

エネルギー問題は、日本としては「原発問題」や「火力発電の依存」などがあげられると思いますが、世界全体で見てもエネルギー問題は深刻です。

エネルギーの需要と消費

世界全体でみて、近年のエネルギー需要は格段と多くなっています。

出典:経済産業省「エネルギー白書2016」(http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2016pdf/)より、図【第221-1-1】を引用しました。

見てすぐわかるように、約50年前と比べて、3倍以上になっています。特に「アジア大洋州」と呼ばれる地域は、非常に増えています。主な原因としては、東南アジア諸国における産業等の急激な発展が挙げられます。

原油の問題

石油がなくなるまであと〇〇年というのを、聞いたことがあるのではないでしょうか。実際に、現時点で原油の埋蔵が確認されている量でみると、「52.5年分」しかありません。

出典:経済産業省「エネルギー白書2016」(http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2016pdf/)より、図【第222-1-1】を引用しました。

2015年頃より、原油価格の下落が顕著に表れています。主な要因としては、技術の発達により、アメリカでシェールオイルの生産量が増えたことによる、過剰供給が原因です。原油は残された分が少ないというのに、過剰供給が起こってしまっているのです。

出典:経済産業省「エネルギー白書2016」(http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2016pdf/)より、図【第222-1-5】を引用しました。

サウジアラビアやアラブ首長国連邦といった国は、基幹産業が原油の生産なので原油価格が下落してしまうと、国として収入が少なくなってしまいます。ましてや、将来原油そのものががなくなってしまうと、基幹産業が失われるわけです。程よく原油を生産することが必要となります。

原発問題

日本では、原子力発電所について、2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故によって、大きな問題となりました。他にも、チェルノブイリ原発事故や、高速増殖炉の”もんじゅ”のナトリウム漏洩事故など、原発は様々な事故を起こしてきました。

日本は福島第一原子力発電所事故により稼働するには厳しい審査が必要となりましたが、米国や韓国などといった国は、依然として原子力発電による発電量が多いです。

出典:経済産業省「エネルギー白書2016」(http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2016pdf/)より、図【第222-2-3】を引用しました。

また、原子力発電量が多いのは先進国だけではありません。発展途上国もこれから原発を増やそうという傾向にあります。理由としてはコストが安く済み、燃料が安定していることなどが挙げられます。また、環境に野菜しいというのも利点です。
しかし、一歩間違えれば大事故になるということを忘れてはなりません。

ワークシート

ワークシートの書き方はこちら(PDF)

POINTと意見

POINT

  • エネルギーの需要は近年増加傾向にある。
  • 原油は限りある資源である。
  • 未来のエネルギーは何が中心となっているのだろう?
  • 原子力発電のにはコストが安いなどのメリットがある反面、取り扱いには注意が必要である。

僕たちの意見

これからは原子力発電がどんどん増えていくように感じました。「地球環境」という面からみると、温室効果ガスを排出しないので、環境に優しく良い発電方法であると言えますが、福島第一原子力発電所事故などを見てみると、環境ではなく「人」に影響してしまいます。環境にも、人にも優しい発電方法が普及していくべきなのではないかなと思います。