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プラスチックの未来>プラスチックの課題



プラスチックは偉い!

「先生、なんでプラスチックはこんなにたくさん使われてるの?」

「プラスチックには、軽い、扱いやすい、化学的に安定している、大量生産ができる、安値である、などのメリットがあるからなんだ。」

「プラスチックってすごいんだね!」

「たくさん長所があるみたいだけど、一番のメリットってなんなの?」
「それは、目的や用途に合わせて必要な性質のプラスチックを作り出せることだよ。」

「なるほど!たしかに、他の材料にはない魅力だね。」

「僕、自分がプラスチックってことを誇りに思うよ!」

「サエさん、チッくん、プラスチックはいつから使われていると思う?」
「うーん、いつからだろう…。」

「正解は、20世紀半ばになってからなんだよ。」

「ってことは、1950年くらい?」

「そうだね。でも、最初のうちはプラスチックは、木材や金属の代用品でしかなかったんだ。」
「今はこんなに使われてるのにね!」
「うん。いろいろな種類のプラスチックが開発されていくにつれて、様々な用途に使える優れた材料になったんだ。」

「そうなんだ!今は私たちの身の回りにある物はかなりプラスチックが使われてるよね。」

「だよね!プラスチックがない世界なんて想像できないな〜。」

「そうだね。コンビニでいろいろな種類の食品や飲料を買うことができるのも、プラスチックがあるおかげなんだよ。」
「そっか!プラスチックでできた包装容器がなかったら、食品を衛生的に長持ちさせられないもんね。」

「プラスチックがなかったら、とても不便になるんだね。」

「先生、プラスチックって良いところばかりなんだね?!」

「うーん、実はそういう訳でもないんだ。」
「えっ?そうなの?」

「僕らの生活に密着し、貢献している分、資源問題や環境問題、ゴミ問題とも深く関係してるんだ。」

「便利なだけじゃなくて、いろいろ大変なんだね…」

「なんかプラスチックとして申し訳ないよ…」
「でも、プラスチックの良いところを最大限に活かしながら、悪いところを最小限にするように工夫すればいいってことだよ!」

「そっか、そうだよね!」


プラスチックの欠点

「先生、プラスチックのデメリットについて、詳しく知りたいな。」
「じゃあ、まずはプラスチックの安全性について話をしようか。」

「安全性?プラスチックって危険なものなの?」

「いや、プラスチックは安定な物質だから、基本的には僕たちの健康に悪影響を与える心配はないんだけどね。」

「じゃあ、どんなときに安全じゃなくなるの?」
「それは、プラスチックの製造方法に問題があったり、僕たちがプラスチックの使い方を間違えたりしたときかな。」

「プラスチックの使い方?」

「うん。プラスチックは用途を守って使う必要があるんだ。」

「例えばどんな?」

「例えば、ペットボトルなどの容器は、見た感じは同じでも、中に入っている飲料の種類によって作り方が違っているんだ。」
「そう言われてみると、四角いくぼみがあったり、底がロケットみたいな形だったり…それぞれ違う形をしているね!」

「たしかに!他にも、硬かったりやわらかかったり、いろいろなペットボトルがあるね!」

「そう。それぞれ適切な材料で適切な作り方をしないと、耐熱性や耐圧性の問題で、人体に危害を与えたりする場合があるからね。」


プラスチックと資源問題

「先生、プラスチックって石油からできてるんだっけ?」
「うん、よく知ってるね。実はそのことが資源問題に関わってくるんだ。」

「詳しく聞かせて!」

プラスチックは、原油から作られる石油製品のうち、ナフサという油から作られるんだ。そのナフサを加熱、分解して、石油化学基礎製品というものを作り、それらの物質からプラスチックを作るんだ。」

「プラスチックって、日本では年にどのくらいの量が作られているの?」
「チッくん、どのくらいだと思う?」

「1億kgくらいかな?」

「正解は、約1092万tなんだ!」

「多すぎて想像できないね!」

「でも石油って、いつかなくなってしまうって聞いたことあるよ。」
「そうなんだ。いろいろな説があるけど、いつまでも使っていられる訳じゃないんだ。」

「なるほど…。それがプラスチックの抱える資源問題なんだね。」


プラスチックと環境問題

「先生、さっき言ってた、プラスチックの環境問題って何?」
「プラスチックは、安定な物質だから、自然の中に投棄してしまうと、いつまでも環境中に残ってしまうんだ。」

「そっか、分解されないんだね。」

「うん。それに、プラスチックがいくら安定な物質といっても、長時間直射日光や雨風が当たるなどして、経年変化が起きると、プラスチックそのものが有害な物質に変化したり、プラスチックの内部から有害な物質が浸み出したりして、環境を汚染してしまう可能性も出てくるんだ。」

「そうだったんだ。プラスチックは便利だけど、使った後の扱いにも十分注意しなきゃいけないんだね。」


プラスチックとゴミ問題

「次は、プラスチックのゴミ問題について話そうか。」
「今はどんなリサイクルがされているんですか?」

「3つあってね、『マテリアルリサイクル』『ケミカルリサイクル』『サーマルリサイクル』があるんだよ。」

「どれも聞いたことないな。チッ君は?」

「俺も聞いたことないな。」
「今日は『マテリアルリサイクル』について教えよう。」

「お願いします。」

「このリサイクルは主に産業系の廃プラスチックを対象にしているんだ。」

「そのプラスチックを何にリサイクルするんですか?」
「それはねみんなが普段目にしている施設用部材などの多くのものにリサイクルされているんだよ。」

「私たちの生活はプラスチックに支えられてる事が多いんだね。」

「プラスチックを粗末に使うと僕たちの生活が悪化してしまうのかもね。」

「プラスチックには色んな可能性が込められているんだね。」


プラスチックのリサイクル

「先生、リサイクルといえば『3R運動』ってよく聞くよね!」
「そうだね。チッくん、全部言えるかな?」

リデュース、リユース、リサイクル!

「正解!意味は分かる?」

「えーっと…」
リデュース(Reduce)は減量、リユース(Reuse)は再利用、リサイクル(Recycle)は再資源化だよね。」

「よく分かったね。でも、実は最近、もう一つのRもあるんだけど、知ってた?」

「もう一つのR?」

「聞いたことないよ〜。」

「それは、『リフューズ(Refuse )』っていうんだ。」
「リフューズ?どういう意味?」

「断るっていう意味なんだ。」

「断るって何を?」

「あっ、分かったかも!レジ袋を断るとか?」

「そのとおり!リフューズはごみになるものは買わない、使わないということなんだ。」
「なるほど。そういうことか!」

「サエさんが言った通り、例えば買い物に行くときにマイバッグを持参するなどの行動がリフューズなんだよ。」


リサイクルセンターに行ってみよう!

「はぁ…ずっと話を聞くだけで飽きてきたよ〜。」
「たしかにそうだね〜。先生、そろそろ気分転換したいな!」

「気分転換かぁ…」

「先生、どこかで休憩しようよ!」

「そうだ!すごくぴったりな気分転換を思いついたよ!」
「あっ、もしかして先生、なんかおごってくれるの!?」

「サエさん、チッくん、実際にプラスチックのリサイクル工場へ行ってみよう!」

「えぇ…休憩できると思ってたのに…。」

「楽しそう!!」

「だよね!行こうよ!話を聞いているだけよりずっーと勉強になるよ!」
「行きたい!先生、早く行こう!!」

「うん!」

「う、うん…」
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