- 接触感染とは?
- 手や指などの皮膚、粘膜や消毒不足の物や嘔吐物に触れることによって、おもに口などから 体内に侵入する間接的な感染。
- 接触感染がおこる場所・ケース
- 人が多く触るドアノブや取っ手などに病原体があった場合など。
- 接触感染により感染する病原体の例
- ここでは、接触感染によって感染する病原体(ウイルス・細菌・真菌)の一例について取り扱います。
- 麻疹(はしか)ウイルス
- いろいろな感染経路がある。発熱やせきのような風邪と似た症状が出る。
- ノロウイルス
- 突然の嘔吐、下痢が起こる。火の通っていないものを食べると発症する。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
- 黄色ブドウ球菌は至る場所にいる菌。菌に対する通常の抵抗力があれば問題ないが、抵抗力が落ちていると重症化する。
- 緑膿菌
- 器具を介して伝染することが多く、抵抗力が低下しているときに感染しやすい。
- 水虫
- 白癬菌というカビの一種がスリッパやマットによって素足に付着する ことで発症。
- 伝染性膿痂疹(のうかしん・通称とびひ)
- 一つ炎症が起こると飛び火したように周りに広がる。アトピー性皮炎の患者に発症しやすい。
- 尋常性疣贅(ゆうぜい・通称いぼ)
- 傷のある皮膚に感染し、いぼのようなものができる。
- 急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん・通称ポリオ)
- ポリオウイルスが腸で増え、排泄された便を介して感染。四肢に麻痺が起きる。
- 百日咳
- 春から夏にかけて多く発症し、重症化すると死に至ることがある。生後 6 カ月は重症化しやすい。
- 水痘ウイルス
- みずぼうそう、帯状疱疹(ほうしん)という症状を起こし、重症化しやすい新生児は死亡することも。
- サイトメガロウイルス
- 大多数の日本人は母子間で初めて感染し、母が軽傷でも子どもに重傷を 負わせることがある。
- 単純ヘルペス
- 初期、感染部分が赤くなり、徐々に水膨れが現れ、口内炎などができる。
- EBウイルス
- 唾液を介して感染し、世界の人口のうち 95 パーセントが感染していると言われ、症状が現れても症状が軽く、生涯にわたって潜伏し続ける。
- 髄膜炎
- 髄膜炎菌は健康な人の鼻やのどにもいる。ショック死することがあり、
迅速な治療が欠かせない。
考えるポイント
- 接触感染を防ぐためには、どのような方法があるだろうか。
- 接触感染がおこる場所やケースをさらに考えてみよう。
次のページでは「飛沫感染」について見ていきます。