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  中高生のための心と身体の学習サイト

あなたは命について考えたことがありますか?

命とは、何億もの精子の中からただ1つの精子が
卵子と出会い生まれたかけがえのないものです。

 妊娠とはおなかの中に命をやどすこと。
妊娠なんてまだまだ先のことと思っている人もいるかもしれませんが、
男子は射精、女子は月経が始まれば、妊娠する(させる)可能性があるわけです。

 このサイトで妊娠について勉強し、命の尊さについて考えてみてください。

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妊娠

 妊娠の成立

 □妊娠期間と出産予定日

 妊娠のきざし

 妊娠の経過

 妊娠中のトラブル

 妊娠中に注意すること

避妊 性感染症 男女のからだ

 

 

1 妊娠の成立

  

 妊娠は、(1)排卵、(2)射精、(3)受精、(4)着床の段階を経ることにより成立します。

 

(1)排卵

 女性は生まれたときから、おなかの中にある左右2つの卵巣に無数の原始卵胞という卵子のもとを持っています。思春期になると、原始卵胞は活動を始め、卵子を含んだ成熟卵胞となり、その後,卵胞から卵子が排出されます。これを排卵といい、だいたい1ヵ月に1回の周期で起こります。

 

(2)射精

 精子は男性の精巣でつくられ、精巣から精巣上体、精巣上体から精管を通って精のうに運ばれ、蓄えられます。性的興奮が起こり、ピークに達すると、精液が尿道を通り、ペニスの先端から勢いよく放出されます。

 これを射精といい、2〜5mlの精液(精子、精のう腺液、前立腺液が混ざった液)が排出され、その中には約3億もの精子が含まれています。

 

(3)受精

 卵巣から排出された卵子は卵管を通り、子宮へと進んでいきます。

 一方、性交により膣内に排出された3億もの精子は、アルカリ性に強く酸性に弱いため、酸性の強い膣内で大部分が死滅し、子宮頸部にたどり着けるのは約数十万個です。

 その後、子宮へのぼり、子宮に入っても吸収されたり白血球に破壊されたりして、卵管にたどり着ける精子はさらに少なくなり、卵子と精子の出会いの場である卵管膨大部に到達できるのは約100個くらいです。この中でたった1つの精子が卵子と合体します。これが受精の成立です。

(4)着床

 受精した卵子と精子は受精卵となって細胞分裂を繰り返し、卵管から子宮へと移動し、10日近くかかって子宮内部にたどり着きます。

 子宮内部では、子宮内膜が栄養を蓄えて受精卵を受け入れる準備を整えて待っています。受精卵は子宮内膜に着地し、内膜にへばり着きます。これを着床といい、この時点で「妊娠が成立」したといいます。

 

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2 妊娠期間と出産予定日

 

 最終月経の始まった日を0週0日とし、0週6日の次の日は1週0日というように数えていき、40週0日つまり280日目を出産予定日としています。

 つまり、妊娠0週〜1週の期間は実際には妊娠しておらず、排卵が起こり受精するのは妊娠2週頃、着床して妊娠が成立するのは3週頃ということになります。

 

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3 妊娠のきざし

 

 〜妊娠するとからだに様々な変化が起こります。〜

 

(1)月経が止まる

 ほぼ規則正しく月経があり、最後の月経以降セックスをした人で、月経が1週間〜10日遅れているようなら妊娠の可能性があります。

 ただし、妊娠すると月経予定日頃に着床出血という少量の出血がある場合があるので、月経と間違えないように気をつけなければなりません。(着床出血は普通の月経より量が少なく、色が薄い。)

 

(2)基礎体温の高温期が続く。

 毎日基礎体温をつけている人で、月経予定日を過ぎても高温期が1週間以上続く(低温期に変わらず高温期が続く)なら妊娠と思って間違いありません。

 

(3)その他のからだの変化

 ホルモンの作用により,以下のような変化があらわれます。

  • おりものが増える。
  • 乳房が張り、乳輪が黒ずむ。
  • からだがだるくなる。
  • 便秘気味になる。
  • 肌が荒れる。
  • 食欲がなくなる。
  • つわり症状が出る。  など

 これらの症状は、人により出る場合と出ない場合があり、程度にも個人差があります。

 

○妊娠検査薬について

 初期に妊娠を確かめる方法に尿検査があります。妊娠検査薬として薬局で手軽に買うことができ、値段は1000〜2000円です。

 月経予定日の1週間後から調べることができますが、1回目に「陰性(妊娠していない)」と出ても月経が始まらないようなら、さらに1週間後に再検査するか、産婦人科を受診すべきです。

 

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4 妊娠の経過

 

 〜妊娠中の母体の変化〜

(1)0〜3週(1ヶ月)

胎児 受精卵となり、着床した段階。
母体 変化なし
 
 

(2)4〜7週(2ヶ月)

胎児 身長約1.5cm手足,脳ができ始める。
母体 月経が止まり、基礎体温は高温期が続く。つわり症状が出てくる。
 
 

(3)8〜11週(3ヶ月)

胎児 身長約6cm・耳、性器ができる。人間のすがたになってくる。
母体 つわり症状がひどくなる。子宮が大きくなり始める。乳房がふくらみ始める。
 
 

(4)12〜15週(4ヶ月)

胎児 身長約15cm・からだの器官がほとんどできる。
   からだを動かすようになる。外性器ができる。
母体 下腹部がふくらんでくる。つわりがおさまってくる。
   胎盤(母体からの栄養が送られるところ)が完成する。
 
 

(5)16〜19週(5ヶ月)

胎児 身長22cm。髪の毛が生え始める。骨や筋肉が発達する。
母体 胎動を感じられるようになる。
   下腹部の大きさが目立ち始める。体重が増え始める。
 
 

(6)20〜23週(6ヶ月)

胎児 身長28cm。顔や骨格ができてくる。音を聞くことができるようになる。
母体 動作が鈍くなり、疲れやすくなる。
   胎動をはっきり感じることができる。乳汁が出ることがある。
 
 

(7)24〜27週(7ヶ月)

胎児 身長35cm。脳が発達する。脂肪がつき始める。よく動くようになる。
母体 むくみ、痔、腰痛などの症状が起こる。
   腹部がさらに大きくなり、歩くと息切れすることもある。
 
 

(8)28〜31週(8ヶ月)

胎児 身長40cm。筋肉が発達する。
   聴力がほぼ完成し、外の音に反応する。まばたきができるようになる。
母体 大きくなった子宮で内臓が圧迫されて、動悸や息切れが起こる。
   腰痛、痔、動脈瘤が出ることが多くなる。
 
 

(9)32〜35週(9ヶ月)

胎児 身長45cm。赤ちゃんらしい体型になる。
   羊水(子宮を満たし、胎児を保護する液)を飲んで排尿する。
母体 さらに大きくなった子宮で胃や心臓が圧迫され食欲不振になる。
   下腹部が張った感じがし、頻尿になる。
 
 

(10)36〜39週(10ヶ月)

胎児 身長50cmからだの機能が十分はたらくようになり、誕生の準備が整う。
母体 子宮が下がってくるため、胃の圧迫がとれる。
   子宮の収縮が頻繁に起こり、陣痛のような痛みを感じる。
 
 
 
(11)40週(11ヶ月)
 
   出産(予定)

 

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5 妊娠中のトラブル

 

 妊娠中はホルモンの作用により、体調をくずしやすくなります。

  • つわり
つわりとは、妊娠4週から7週頃にあらわれる胃腸障害のことです。
胸がむかむかする、吐き気、胃がもたれるなどの症状があり、約90%の妊婦に見られますが、個人差があり、まったく感じない人もいれば重症の人もいます。 
  • 妊娠中毒症
妊娠20週以降に起こり、むくみ、高血圧、たんぱく尿の3つの症状が主なものです。
妊産婦死亡の原因の第1位となっているため、必ず定期検診を受け、早期発見し、治療を行う必要があります。

 

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6 妊娠中に注意すること

 

(1)たばこ・アルコール・薬は禁物

  • たばこの影響
 たばこに含まれるニコチンは、子宮や胎盤(母体からの栄養が送られるところ)の血管を収縮させ、血流量を減少させます。その結果、妊娠中の喫煙は、流産、死産、低体重児が生まれる割合が高くなます。
妊婦が喫煙するのはもちろんですが、父親や周囲の人が吸っている場合にも害があるため、周りの環境にも気を使わなければなりません。
  • アルコールの影響
 妊婦が飲酒すると、アルコールは胎盤を通過するため、胎児もアルコールを飲むことになります。胎児の肝臓にはアルコールを解毒する力がないため、胎児の体内や脳にアルコールがたまってしまい、知的障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。
  • 薬の影響
 薬の種類によっては妊婦が服用することにより、奇形や異常が発生する可能性があります。特に、妊娠5週から10週くらいの妊娠初期にはできるだけ飲まないようにした方がよいです。

 

(2)バランスのよい食事をする。

 つわりの時期は,胎児がまだ小さいので食べ物が食べられなくても、胎児の発育にほとんど影響はありません。つわりがおさまったら、今度は栄養のバランスのいい食事をするようにします。
 また、妊娠時は貧血になりやすいため、鉄分の多い食事をとるとともに、鉄分の吸収を高めるたんぱく質やビタミン類を意識的にとるようにしなければなりません。

 

(3)適度な運動をする

 激しい運動はひかえた方がよいですが、神経質になりすぎることはありません。あまり大事にしすぎると、便秘や肥満になることもあるので、つらくない程度にからだを動かした方がよいです。

 

(4)規則正しい生活をする。

 妊娠中毒症(高血圧、むくみ、たんぱく尿)を予防するためにも、塩分をひかえたバランスのよい食事をし、ストレスをためないように、休養や睡眠も十分にとるようにしなければなりません。

 

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