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卵子と出会い生まれたかけがえのないものです。 妊娠なんてまだまだ先のことと思っている人もいるかもしれませんが、 男子は射精、女子は月経が始まれば、妊娠する(させる)可能性があるわけです。 | |
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妊娠は、(1)排卵、(2)射精、(3)受精、(4)着床の段階を経ることにより成立します。
(1)排卵 女性は生まれたときから、おなかの中にある左右2つの卵巣に無数の原始卵胞という卵子のもとを持っています。思春期になると、原始卵胞は活動を始め、卵子を含んだ成熟卵胞となり、その後,卵胞から卵子が排出されます。これを排卵といい、だいたい1ヵ月に1回の周期で起こります。
(2)射精 精子は男性の精巣でつくられ、精巣から精巣上体、精巣上体から精管を通って精のうに運ばれ、蓄えられます。性的興奮が起こり、ピークに達すると、精液が尿道を通り、ペニスの先端から勢いよく放出されます。 これを射精といい、2〜5mlの精液(精子、精のう腺液、前立腺液が混ざった液)が排出され、その中には約3億もの精子が含まれています。
(3)受精 卵巣から排出された卵子は卵管を通り、子宮へと進んでいきます。 一方、性交により膣内に排出された3億もの精子は、アルカリ性に強く酸性に弱いため、酸性の強い膣内で大部分が死滅し、子宮頸部にたどり着けるのは約数十万個です。 その後、子宮へのぼり、子宮に入っても吸収されたり白血球に破壊されたりして、卵管にたどり着ける精子はさらに少なくなり、卵子と精子の出会いの場である卵管膨大部に到達できるのは約100個くらいです。この中でたった1つの精子が卵子と合体します。これが受精の成立です。 (4)着床 受精した卵子と精子は受精卵となって細胞分裂を繰り返し、卵管から子宮へと移動し、10日近くかかって子宮内部にたどり着きます。 子宮内部では、子宮内膜が栄養を蓄えて受精卵を受け入れる準備を整えて待っています。受精卵は子宮内膜に着地し、内膜にへばり着きます。これを着床といい、この時点で「妊娠が成立」したといいます。
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最終月経の始まった日を0週0日とし、0週6日の次の日は1週0日というように数えていき、40週0日つまり280日目を出産予定日としています。 つまり、妊娠0週〜1週の期間は実際には妊娠しておらず、排卵が起こり受精するのは妊娠2週頃、着床して妊娠が成立するのは3週頃ということになります。
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〜妊娠するとからだに様々な変化が起こります。〜
(1)月経が止まる ほぼ規則正しく月経があり、最後の月経以降セックスをした人で、月経が1週間〜10日遅れているようなら妊娠の可能性があります。 ただし、妊娠すると月経予定日頃に着床出血という少量の出血がある場合があるので、月経と間違えないように気をつけなければなりません。(着床出血は普通の月経より量が少なく、色が薄い。)
(2)基礎体温の高温期が続く。 毎日基礎体温をつけている人で、月経予定日を過ぎても高温期が1週間以上続く(低温期に変わらず高温期が続く)なら妊娠と思って間違いありません。
(3)その他のからだの変化 ホルモンの作用により,以下のような変化があらわれます。
これらの症状は、人により出る場合と出ない場合があり、程度にも個人差があります。
○妊娠検査薬について 初期に妊娠を確かめる方法に尿検査があります。妊娠検査薬として薬局で手軽に買うことができ、値段は1000〜2000円です。 月経予定日の1週間後から調べることができますが、1回目に「陰性(妊娠していない)」と出ても月経が始まらないようなら、さらに1週間後に再検査するか、産婦人科を受診すべきです。
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〜妊娠中の母体の変化〜 (1)0〜3週(1ヶ月)
(2)4〜7週(2ヶ月)
(3)8〜11週(3ヶ月)
(4)12〜15週(4ヶ月)
(5)16〜19週(5ヶ月)
(6)20〜23週(6ヶ月)
(7)24〜27週(7ヶ月)
(8)28〜31週(8ヶ月)
(9)32〜35週(9ヶ月)
(10)36〜39週(10ヶ月)
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妊娠中はホルモンの作用により、体調をくずしやすくなります。
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(1)たばこ・アルコール・薬は禁物
(2)バランスのよい食事をする。
(3)適度な運動をする
(4)規則正しい生活をする。
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