今までの情報社会の市民は、主に受身で情報を得ていました。例えば、テレビや新聞などです。しかし、ネットは、それを変えました。つまり、今までは、投書をしたり、取材をお願いしたりして、初めてメディアと交信できたのが、今では、メール1本でOKになったのです。このことは、非常に重要です。例えば、このページを作る際、文部科学省や、朝日・読売新聞などとメールでコミュニケーションをする事ができました。これは、非常に大きな事です。
そして、自分でもホームページを作るなどの形で情報を発信することができるようになりました。そのインタラクティブ性(双方向性)がこれからのネットシティズン(ネット社会で生きる市民)のキーワードです。自分のホームページをこのままだと、日本の1億人以上が自分のホームページを作ることになるでしょう。全世界を合わせると、10億人を超えるかもしれません。それは、我々が「隠したい」部分を持っているのと同様に、「伝えたい」という部分を持っているからです。この未来の散在するホームページ群は、大量の「玉」と「石」が入り混じっている状況と言えるでしょう。そして、その情報がその人にとって「玉」か「石」かは、人それぞれ異なっているのです。
ホームページのコンテンツには、
自分が伝えたいこと
他人が知りたいこと
の大きく2つに分かれます。
では、例えば今まで個展を開くだけのお金がなかった画家も、ネット上で自由に個展を開くことができます。ネットショッピングもこれに入るでしょう。
これは、例えば地図だとか、時刻表だとか、ニュースとかです。
このうち、の多くはこれからも無料で見ることができるでしょうが、は、これからどんどん有料になることが予測されます。
玉石混合の中でどう、自分のホームページが「玉」だとアピールするか。例えば、ホームページ作成法のページを作るとします。このようなページはいくつでもあります。ですから、石になる可能性も多いです。では、どう差異化をするのでしょうか?
このポイントは、「今までにない新しい物を作る」です。
例えば、お年寄りのために、パソコン用語を使わないホームページ講座を作るとか、子供のために、ふり仮名をふるなどは、今までにない新しい年齢層でしょう。たくさんある「ホームページ作成法のページ」を体系化するとすれば、これは、今までにない新しい切り口でしょう。このような方法で差異化しないかぎり、見てもらえなくなります。
岡茉莉子ちゃんが、これからの表現として、パソコンを使った絵画を提供してくれました。
コンピューターグラフィックは、表現の有効な手段となることでしょう。コンピューラーグラフィックという手段を手に入れて、人類はまた新たな表現の幅を広げたのです。
今、ホームページの作成法には、ソフトを使うものと、タグを打ちこむもの、そして、プロに頼む物があります。ホームページ作成ソフトは、ワープロ感覚で簡単に作れるというメリットがあるものの、そのソフトの設計に全て依存しているために、自由が利かないという問題点があります。タグを打ちこむのは、いってみれば言語をマスターすることですから並大抵の苦労ではできません。プロに頼むと、10〜40万円(内容などによる)位かかります。
ここで提案なのは、
ボランティアの無料ホームページ作成です。
「伝えたいこと」、つまりコンセプト、タイトル、そしてコンテンツのタイトルを教えてもらう
ボランティアがタイトルと、コンテンツのレイアウトをいくつか送る
選んでもらい、色も選んでもらう。
ボランティアが、背景や、ボタンなどを製作
それぞれのコンテンツの文章を送ってもらう
ボランティアがホームページを仮に完成させる
修正点を教えてもらう
ボランティアが修正してアップロード
その後も修正してアップロード
だいたいこのような流れです。ホームページをいままで自由に作れなかった人も、このシステムで、最大限の自由を手にすることができます。
そして、作成人にもメリットがあります。一つ目は、
キャリアです。自分のページで手一杯という人はよいのですが、コンテンツが見つからない人は、タグを組み、アイコンを加え構成するだけで、自分のキャリアが上がるのは、非常に得です。そして、それよりも有益なものは、
コミュニケーションです。共にページを作り上げる喜びは感無量です。このデジタル情報でかえって人と人とのつながりが深まる制度を提案します。この実践は
コミュニケーションで紹介しています。
【引用情報】画像「雲の上で遊ぼ!」
【情報源】岡茉莉子
【引用許可の取得方法】本人に直接許諾を得る
【許可の取得年月日】2001年3月10日