M教師とは ページの先頭へ |
M教師とは問題教師の略で、授業を成立させられなかったり、日常生活や、生徒指導に問題がある教師を言います。
M教師の実態 ページの先頭へ |
例えば、1999年度に懲戒になった先生の内訳によると、交通事故によるものが454人というのはまだしも、体罰で114人、わいせつ行為で97人など、表面化した数だけでも過去最悪になっています。わいせつ行為で懲戒免職になった教員も56人となり、ほぼ倍増だということです。これらの先生に教えられる生徒はかわいそうです。
学校の先生の定員が減り、優秀な先生が集まったかといえば、新たな教員も、たいして変わりなく、保守的で新しいことを嫌う管理職に失望していきます。このままでは、新しいM教師が創出されるでしょう。
M教師はなぜ出るのか ページの先頭へ |
考えられると事としては、
サラリーマン教員の増加
教職を金のためだと思い、できるだけ創造的な活動をしたがらない教員。どうせサラリーマンならば、サービス業だから楽しませなければいけないというプロフェッシヨンの考えを持っていない。
教員の保守化
アイディアが必要とされる時代に、昔からの先例を重んじる保守的な先生が特に管理職に多い。すると、アイディアが必要なときに出ず、つまずくことが多い。
家庭の問題
学級崩壊で述べたように、家庭にも責任があり、子供の変化に先生がついていけない。
もともと向いていない
公務員になれば安定という理由から、適職ではないのに、教員になってしまい、意欲が沸かない。
等です。
M教師の定義? ページの先頭へ |
2つ前の項目では、M教師の定義について述べました。そのM教師を2つに分けるべきだと思います。つまり、体罰や猥褻行為などの犯罪を行う「犯罪型M教師」、もう一つは、別に、言葉や体を使って子供を傷つけるのでもないのに、いつのまにか学級崩壊を起こす、それがたびたびであるなど、指導力に欠如をした「指導力欠如型M教師」に分けるべきだと思います。
それは、犯罪型M教師は、指導力欠如型に比べて、表に出易く、懲戒の基準も割とできています。しかし、指導力欠如型M教師は、M教師であるかどうかの見極めが非常に難しいという問題があるからです。
教員vs子供 ページの先頭へ |
教員は、どうも、政府のM教師を副担任にしたり、担任を持たせないようにするなどの行動に危機感を募らせているようです。それは、「不明確な基準」のために、むやみな教員の排除を恐れるからです。
しかし、だからといって、子供の学習権を侵害してよいわけがありません。M教師に当った場合、最も困るのが子供です。子供の学習権のためであれば、多少問題があっても甘受の必要があるでしょう。しかし、不明確な基準を持っていることにも問題があります。それは、特に指導力欠如型M教師においてあげられるでしょう。そこで、明確に判断基準を作った上で、M教師については、転職も視野に入れた
ベテランの先生について再研修の義務化(読売新聞から引用・引用情報はここを参照)
提案 ページの先頭へ |
M教師の判断基準を提案します。その方法は、
自己判断
自分で学期ごとに5段階の相対評価ではなく、言葉で、自分の目標をどう達成したのか、何ができなかったのか、課題は何かを書くポートフォリオ評価を行う。
新しい提案 ページの先頭へ |
kantoさんに掲示板でコメントしていただいたことを受けて、M教師をなくす新しい提案を行います。
まず、M教師の原因に「教師は忙しい」ということがあります。授業をするだけならばよいとして、担任として、提出物を管理したり、ズックをつぶす生徒、シャツを出す生徒、スカートが短い生徒がいれば生徒指導をしたり、生徒会の監督をしたり、クラブ活動の顧問をしなければいけません。部活の顧問などを好きでやっている先生はいる事はいますが、割り当てられていやいややっている先生が多いことも否めません。その上、女性の先生に多い傾向があるのですが、家事をしなければいけない先生もいます。
このように、先生は、本来の「授業を通して学問を教える」事に加え、様々な仕事をしなければならなくなり、その結果教材研究(授業に備えて、何を教えたり、何にどれくらい時間をかけたり、プリントや資料を作ったり、どんな授業にしようか考えたりすること。)の時間がなくなってしまうという事は言えると思いますし、実際、知人のK教諭は、そのようなことをおっしゃっていました。
そこで、提案なのですが、上記の先生の仕事(授業・担任・生徒指導・生徒会・クラブ活動・家事)を分割すれば良いと思います。まず、担任の業務としては、副担任をつけます。(本)担任は、主に連絡事項を伝え、提出物を集め、学校と生徒の窓口になります。副担任は、担任を支えながら、生徒指導を主にします。生徒会とクラブ活動は、地域の人々とOBに来てやっていただきます。当然、責任が発生するでしょうから、その分の相応の対価は支払います。
この様に、先生の仕事を授業+担任(+家事)と授業+副担任+生徒指導(+家事)とする事で、先生は教材研究のための自由な時間を確保することができるのです。実際、例えば松尾の学校のサッカー部では、通例週6日、午後4時〜7時まで練習を行っていたので、その時間を教材研究に当てれば、1年に約936時間も教材研究をする事ができるのです。(実際はその間中ずっと顧問の先生がいたわけではないのでもう少し少ないでしょうが。)
それだけではありません。地域の人が学校に参加することができるようになる上、自分の学生時代の経験を生かすことができます。生徒会で「私が生徒会長の頃も、同じようなことがあったけど、こうやって解決したよ」と適切なアドバイスをしたりできるのです。
もちろん、顧問をする事を楽しみにしている先生方は、顧問を継続することができる様にします。
このように、先生の仕事を分業すれば、より良い授業ができるようになり、M教師を減らす助けになるのではないでしょうか?
参考ホームページ、その他 |
【引用情報】画像「先生」
【情報源】岡茉莉子
【引用許可の取得方法】本人に直接許諾を得る
【許可の取得年月日】2001年3月10日
毎日新聞社様「わいせつ教師97人懲戒処分
−−前年度からほぼ倍増 」
毎日新聞
<http://www.mainichi.co.jp/eye/school/news/2001/01/05/j-03.html>
2001(2001年1月)
中国新聞社様「問題教師の処遇 研究へ 文部省 ”野放し”回避めざす 都道府県に委嘱」
中国新聞
<http://www.chunichi.co.jp/news/19990903/shk1005.shtml>
1999(2000年12月)
森口秀志氏『教師』
晶文社,1999