そもそも、ストレスとは本来、生物が外的あるいは内的な刺激に適応していく過程そのものを概念化したものなんです。分かりやすく言うと、気候が変わればそれに適応し、飲み水が変わればそれに適応し、心理的なショックを受ければそれに適応していく、そうした環境に適応していく時の反応とその過程のことをストレスという、ということです。
つまり、刺激に対する反応全てを「ストレス」と言うことができることになります。
その反応には、当然良い反応もあれば、悪い反応もある、ということになります。少しわかりにくいので、例をあげて説明します。
■よいストレス
(eustress)
「よいストレス」とは、例えば、目標、夢、スポーツ、よい人間関係など、自分を奮い立たせてくれたり、勇気づけてくれたり、元気にしてくれたりする刺激とその状態です。
こうした「よいストレス」が少ないと、人生は豊かにはなりません。
■悪いストレス
(distress)
「悪いストレス」とは、例えば、過労、悪い人間関係、不安など、自分のからだやこころが苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたり、まわりの人に何らかの迷惑を及ぼしてしまったりするような刺激とその状態のことをいいます。
そのため、同じストレッサーが原因でも、人によって異なる種類のストレスをうける、ということがあります。
例えば、スポーツの好きな人には、スポーツはよいストレス状態を引き起こすけれど、スポーツの嫌いな人には嫌な気持ちを起こさせてしまう、とか
ある目標や期限をバネにしてがんばる人もいるけど、一方で、同じ目標や期限を、しかたなく果たさなければならないノルマ、迫り来る締切と感じて自分を苦しめる人もいる
といった感じです。
悪いストレスを感じるか感じないかも、気の持ちよう、ということでしょうか(^^;)
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