海面上昇

Q1 海面上昇とは?

Q2 影響は? 

.........................................................................................................................

Q1 海面上昇とは

A1 海面上昇とは、温暖化などが原因で、海水の膨張や、氷河が溶けたりすることで、海面水位が上昇する現象です。

↑質問に戻る

 

Q2 影響は? 

A3

@南極&北極などの氷がとけます

氷河の崩壊


アラスカ海のベーリング氷河は気温上昇によってその先端が溶けて湖になってしまいました。
(写真提供:グリーンピース ジャパン)

 

いま、南極の氷の厚さが昔と比べると薄くなっているそうです。
もし、南極の氷がすべて溶けてしまうと・・・・海面は70mも上昇してしまいます。

アラスカ州のベーリング氷河では、先端がとけて、湖になってしまいました。
グリーンランド西部の氷河がこの40年間で、著しく減少しているそうです。 
また、北極地方に住むイヌイット人々は氷がとけて、動物たちがいなくなってしまったら生活できなくなってしまいます。人々は不安そうでした。

南極海で長さ約85km、幅約85kmという巨大な氷山が誕生し、漂流し始めたと米国立氷センターが2002年3月18日、発表がしました。面積は約5500平方km。千葉県や愛知県より一回り大きいことになります。こうしている今も氷山は漂流して、少しずつとけているのです。


氷河のとけるとそこにすむ野生動物にも影響を与えます。
(写真提供:グリーンピース ジャパン)

A海抜の低いところにある小さな島々やデルタ地帯などが沈みます。 


(写真提供:グリーンピース ジャパン)

例:ツバル諸島

ツバル諸島とは、南太平洋に浮かぶサンゴ礁の国です。人口約1万1千人、9つの島からなるツバル諸島の面積は計26平方キロメートル。最も高いところでも、わずか海抜(水面から)4mです。
高潮になると、海水が島の内部まできて、家の並ぶ海岸部が浸食され、地下水の塩水化が生活と農業に打撃を与えています。
ツバル政府の危機感は強く、大量移民を本気で考えています。
90年代はじめから、ニュージーランドとオーストラリアに移民を考えたましたが、相手にしてもらえませんでした。
しかし、昨年2月、当時のイオナタナ首相がニュージーランド政府に「今後10年間で1500人の移民を」という文書で申し入れたところ、いい答えが返ってきました。
温暖化(海面上昇)の問題としてではなく、既存の近隣諸国からの移民受け入れを検討することを約束しました。
具体的に何も決まってはいませんが、ツバル環境省高官のラウペパ氏は「前向きな姿勢に感謝している」と喜びました。
「海面上昇は心配で、数十年後に我が国がどんな状態になっているかわからない。
離島は住民一人ひとりの判断になるが、準備をしておくのが政府の役割だ」といっています。
引き続き、オーストラリアにも移民を申し出るそうです。 

〜他の沈むおそれのある島国〜

「村の土地が浸食されてしまった」と海を前になげく、フィジー・サナ サナ村の村長がいるフィジー島。海抜わずか2mのモルディブの首都・マレ島(海面が1m上昇したら、沈んでしまいます)

マーシャル諸島(南太平洋の海抜3mの島)(すでに2年前から水位が上昇し、堤防をつくったりして防いではいますが、ヤシの木が倒れ、高潮が発生して、家を失う人がでたりしています。)

など・・・・住民は不安でいっぱいなのです。

おもな島の場所

B洪水が頻発し、高潮や津波の被害が深刻になります。

C沿岸域で田畑や井戸が塩水化します。

 

平面海面水位は過去100年間で10〜25cm上昇しました。

このまま進むと・・・・

100年後、海水面が100年後には、平均で50センチ、最大で1メートルも上昇するといわれています。
仮に水位が1m上昇すると、太平洋のマーシャル諸島の一部では80%が、バングラディシュでは国土の18%が海に沈むといわれています。


↑バングラデシュの場所(地球環境キーワード辞典)


バングラデシュにおける海面水位の上昇による水没地域の変化
(地球環境キーワード辞典)

更新を押すと、アニメーションが始まります

 

日本では…

海面が1メートル上昇した場合、東京の下町にあたる低地地域は海水面より低くなります。また、満潮の時に海面下に住む人は410万人(日本人口の約3%)に上がります。満潮の時高潮や津波がおそってくる最悪の場合には、109〜378兆円もの資産が危険にさらされることになります。これを堤防などを築いて守ろうとすれば、大変な資金がかかります。

↑質問に戻る

 

対策については地球温暖化のレポートを参照してください。
→地球温暖化へ(クリック!!)

目次に戻る