ES細胞は初期胚から得られた多能性分化能を持った細胞です。
つまり、1つの細胞が、体を構成するあらゆる種類の細胞を作り出す能力を持っているのです。
再生医学において、あらゆる臓器を作れる万能細胞となる可能性があるのです!
また、再生医学に使う以外にも、例えば新薬の開発の際に必要になるヒト細胞を供給するなどの目的にも使えますし、また発生生物学の研究にも大いに役立つものと推測されています。

このように、ES細胞を用いた再生医学は大きな可能性をもっていますが、同時にいくつかの解決すべき問題点も、もち合わせています。

*問題点*

1. 社会的な問題

なんといってもヒトの胚を用いた研究であることから、生命倫理的な問題が挙げられます。ヒトES細胞はヒトの生命か?ということや、実際ヒト胚を用いて行われた研究が生命倫理に抵触しないか?ということが考えられます。

2. 拒絶反応の問題

ES細胞由来の細胞を移植することによって拒絶反応が起こる可能性があります。


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