キャンデーをつくろう。

時間…1時間  難易度普通

マテリア
クエン酸 適量
砂糖 70g
水飴 30g
50g


屋台にならぶ色とりどりのどんぐりあめ。 いつまで見ても飽きなかったあの頃・・。  色んな味の飴を作ってみましょう。


Let's Try!

その1
 砂糖、水あめ、水、クエン酸を量ってナベに入れます。




その2
 コンロにかけて熱します。200℃まで計れる温度計があると、格段に失敗が少なくなります。




その3
 温めてるあいだに、アルミホイルか160度耐熱ラップに油を薄く塗っておきます。ここにできあがったアメを流し込みます。





その4
 145℃になってたら火を止めます。
145℃になった目あすとして、
1-あわがポコポコからネトネトになっている
2-薄い黄色が写真のような黄色に変化する
3-少量を水の入ったコップに落として固まるか見る
などで見きわめてください。





その5
 さっき用意しておいたアルミホイルか耐熱ラップにアメを流し込み、このまま冷して完成です。





 市販のアメのように丸めたい時は、冷めてきてから丸めます。
 熱いので注意!






Level Up!



上で作ったもはクエン酸を添加し、むりやりレモン味にしましたが、何も入れないと砂糖味、いわゆるベッコウアメになります。
コンロの火を止める直前にレモンエッセンスを入れるとさらに美味しく食べることが出来ます。

また炭酸水素ナトリウムをクエン酸の2/3ほど添加するとあわ玉を作ることができます。ちょっと中級者向け。

「クエン酸+炭酸水素ナトリウム+水」で、二酸化炭素が発生します。
アメの中にはほとんど水が入っていないので何もおこらいのですが、なめる時に口の中の水分と反応して二酸化炭素を出すためシュワシュワします。

*熱いうちに混ぜると失敗します。注意。




Explain 〜砂糖のふしぎ



砂糖には温度を140℃〜160℃まで上げ、さますと固まるというおもしろい性質を持っています。 (詳しくはカルメ焼きのExplain参照のこと)

一般的に140℃が一つの基準で、140℃以上でさましたものをハードキャンディー、140℃以下をソフトキャンディーと呼ばれています。

ハードキャンディーが普段口にするような普通の飴で、特に果汁や酸味料を入れて果物の味をしたものをドロップと呼びます。
日本では江戸時代ごろから庶民のお菓子になりました。ただそのころの飴は砂糖味のべっこう飴で、いわゆるドロップが登場するのは明治時代に専門の機械が輸入されるのをまたねばなりません。

ちなみにどうでも良い余談を言うと、口裂け女はべっこうあめが大好物らしいです。捕まりそうになったとき、アメをあげるとなめるのに夢中で追いかけてこないとか。(ホンマどうでもいい話ですが/汗)


水あめを入れたのは、「結晶化」といって、砂糖だけでは強い衝撃がくわわると固まらずに元の砂糖のようにサクサクした状態に戻ってしまうからです。失敗を防ぐためですね。

アメ作り工場では今回作ったような方法(常圧法)のほかに、「真空法」と言う、真空の状態でアメを溶かして製造している工場も多くみられます。 真空法で作ると通常より温度が低めで作ることができるため、今回作ったものと少し感じが違うのもができます。





(copy right) citrus berry 2003から