
『カレー』という言葉はどこからきたのでしょう。
@お釈迦様が不老不死の霊薬として、木の実や草の根や葉などを民衆に与え、そのとき民衆が叫んだおいしいという意味のクーリー、クーリーに由来するとする説。
Aお釈迦様が初めて説教をしたのが「カリー」。その土地に由来する説。
B17世紀のヒンドゥ寺院の碑文には「カリ・アムドゥ」とある。これは神様に供える「野菜ご飯」のことで、「カリ」は「ご飯にのせる具」を意味しているという説。
Cタミール語でごはんにかけるタレ状のもの、つまりソースを意味するものが「カリ」という説。
Dヒンドゥ語で香りの高いもの、おいしいものを意味する「ターカリー」が語源であるとする説。
E「カリ」はインドやスリランカの人々が常食にする「スパイシィな汁かけ飯」の総称とする説。
最近では、Cと、Eが有力視されていますが、結局カレーの語源については判然とはしていないのです。
由来については諸説がありますが、カレーに類する言葉が出現したのは16〜17世紀と考えられます。オランダ人のリンスホーテンは、『東方案内記』に、インド人が「カリール」と呼ばれるスープ状のものをごはんにかけて常食していると記載しています。また、ポルトガル人が、ゴアの人たちは「カリ」を食べていると記録を残しています。さらに、イギリス人のノックスは『セイロン史』の中で、スパイスをたっぷり使った”汁っぽい料理”をカリーズとしているところから推察できます。