スパイスの歴史

スパイスの歴史は驚くほど古いものなのです。スパイスは、一体いつから、どのように使われてきたのか、年表と共に見ていきましょう。



古代 50000年前
人とスパイスとの最初の出会い

狩りをして生活していた人々が、獲物の肉をいい香りのする葉につつんでおくと、その葉の香りが肉につき、とてもおいしくなることに気づいていて使いはじめたのです。

紀元前
3000年〜
2500年ごろ

エジプト・ピラミッド建設の労働者たちがにんにくを食べる

エジプトのピラミッドを作るときに、そこで働く人々の体力が弱らないようにするために、スパイスのひとつであるにんにくを食べていたと言われています。

エジプトの王様や身分の高い人のミイラにスパイスを使う

エジプトの王様や、身分の高い人が死んだとき、その肉体が永遠に残るように、ミイラにしていました。そのミイラの肉を保存するために防腐剤としての役割をはたすスパイスが使われていたと言います。
8〜10世紀

日本・奈良県の正倉院で、漢方薬として胡椒、シナモン、クローブなどが使われていた

山椒、山葵、生姜、辛子、胡麻などが日本で食べられていた


13世紀末

16世紀ごろ
1299年

イタリアの冒険家・マルコポーロが記した『東方見聞録』にスパイスを紹介

1498年

ポルトガルのバスコダガマがインドの西南海岸にたどり着き、スパイス航路を発見

1519年

ポルトガルのマゼランが、香料の宝庫モルッカ諸島にむけて出発後に太平洋横断に成功

17世紀

19世紀ごろ
1600年
ヨーロッパの国々が
インドを支配し始める

イギリスの東インド会社が設立され、ポルトガルとスペインが制していた地域に進出しました。後にオランダもモルッカ諸島に進出し、支配を拡大しました。

インドのスパイスがイギリスへ伝わる

17〜18世紀
オランダがスパイス貿易を独占

しかし、ほかの地域も密輸を行い、胡椒やクローブなど、スパイスとなる植物を他国へ運んで、栽培を始めました。

19世紀
なかごろ

スパイスの価値が下がる

この原因は、スパイスを運んだ先でスパイスとなる植物が大量に栽培されたことによるものです。


カレー粉が開発される

これはイギリスで発明されました。このカレー粉が後に日本に伝わるのです。


20世紀〜 1923年 日本でカレー粉が発売される
現在
さまざまなスパイスが、世界各国で広く使われる




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