4)星が動く仕組み
次の図はある日の時間ごとのオリオン座のスケッチです。
星は時間が経つにつれて動いていく様子がわかりました。
ではもう少し細かくスケッチしたものを1枚の紙に書いてみましょう。
どうやら、星は東の空に上った後、南の空高くを通り、西の空へ動いていくようです。そして西の空に見えた星はやがて見えなくなっていきます。では、早速この話を天球を用いて話していきましょう。
これで星が東の地平線から昇ってきて、南の空高く(天頂近くを通るから高いということもわかりました)を通り西の地平線に沈んでいくということがわかりました。
また、星は1日たつとまたほぼ同じ位置に見えます。このことから星全体が天球に張り付いたまま1日に1回、地球を中心として同じ速さで回転していることが分かります。この動きを星の日周運動と呼んでいます。
ところで、地平線から昇る‥といえば太陽を思い浮かべたのではないでしょうか。
では太陽の動きも見てみましょう。
次のスケッチはある日の太陽の時間ごとの位置です。
そう、星そっくりですよね。
これを天球を用いて表すと、
星と全くと言って良いほど、太陽と星は同じ動きをしていることがわかりました。
つまり、太陽も日周運動をしているのです。
もっとも高く昇ったことを南中と呼び、そのときの高さ(観測者の位置の地面から太陽のある位置までを線で結んだ時の角度)を南中高度と呼びます。
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