1.面積 58.3万km2(日本の約1.5倍)

2.人口 3,240万人(2004年:世銀)

3.首都 ナイロビ(Nairobi)(220万人)

4.住民 キクユ人、ルヒヤ人、カレンジン人、ルオ人等

5.言語 スワヒリ語、英語

6.宗教 伝統宗教、キリスト教、イスラム教



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 ケニアは赤道直下に位置し、東はインド洋、西はウガンダ、南はタンザニア、北はエチオピアに接しています。

 戦前まではイギリスの植民地であったが、1963年に独立した発展途上国です。
面積は日本の約1.5倍、人口は日本の約5分の1の2500万人と,人口密度は日本に比べかなり低いです。
しかし、広大な国土のうち農耕に適するのはわずか9%にすぎず、
33%が牧畜に使われ、ここは水源さえあれば農耕も可能です。

 が、しかし、残りの60%近くは、半砂漠ないし砂漠です。
四季の変化のある温帯と異なり、常夏の熱帯の特徴的な雨期・乾季があることではないでしょうか。

  ケニアの場合、通常は4、5月の大雨期と10〜11月の少雨期の二回があり、
このときの降水量の多少が農耕の成否を決定づけています。



 HEALTHのページで説明している栄養不足について考えていただきたい。
上で説明したとおり、ケニアの場合降水量によって、農耕の成否を決定付けています。

 今年(2006年)は3月から雨季の季節に入っていて、ほとんどの地域に雨が降り、
干ばつの被害を受けていた農家の食糧事情も改善されていくものだと思われていました。

 しかし、昨年から、今年にかけて大量の家畜を失った放牧民たちは、
この雨の恵みを受けれず、援助を必要としているのも、現状です。

 なぜ、放牧民たちが恵みを受けれなかったかというと、
現在の雨は遊牧民の短期間の食糧事情に影響を与えるとは考えられず、 さらに悪いことに、雨季の到来によって、動物の多くが病気にかかりやすくなっています。
その一方で、夜間の気温が低くなったため、家畜の死亡率が遊牧地域で上昇し、
遊牧民たちは環境への対応能力を失いつつあるからなのです。

 子供たちの栄養不足改善のため、WFPの「学校給食プログラム」は、
HEALTHのページで説明したとおり、 子供たちの栄養不足による、学習能力の低下や、発育に大きな影響を及ぼすことを、危惧して実施されています。



 水不足は、飲用水だけでなく、農耕についても障害を来たします。

 水不足というのを、「一人当たり年間に利用できる水の量」を規定して話を進めましょう。
すると、ケニアは1,000立法メートル未満という、厳しい状態でした。

 ケニアにおける水不足の要因は長い時間続いていた干ばつのせいではないでしょうか。

 水不足は食料不足を生み出し、食料不足は世界に頼らざるを得ない状況を作り出すのです。
水不足を解決するためにも、世界水フォーラムなどが開かれ、水不足へ現在動き出している様子です。



 WFPの調査によると、食糧援助が女性や子どもたちの手に届きにくいこともわかっています。

 社会において女性の地位がまだ低く、女性に対する差別があるため、援助があっても、いきわたらないそうです。
そのことは、エイズ/HIVの感染を引き起こしたり、小学校に通えない少女が多いこと、そして、女性の参政率の低さも引き起こしています。
女性の政治参政について、宗教の点から見てみようと思います。

 すると、ケニアで多く信者がいる代表的な宗教としては、「チベット仏教」であることがわかった。
チベット仏教とは、大乗仏教から派生しており、仏教と同じルーツであることがわかりました。

仏教において、平等ということは、チベット仏教においても同じようだが、経典によってはいろいろな理解が成されているそうです。よって、直接的に宗教が男女差別を作っている、ということは言えません。
しかしこのような精神仏教が成立した時にそうであっても、後世の人間によって変わってしまうものです。

あえて、言うならば’土地柄’というの合っているのかも知れません。何か根本的なものがあるにせよ、問題がある今、これを根本的に解決しなくてはいけないのではないでしょうか。




人間開発指数(HDI)で人間開発低位国のグループに入っているケニア。
これの要因は、上で述べている、栄養不足、女性の参政率によって引き起こしているのではないでしょうか。

 そして、HDIをあげることも、この要因を一つ一つ解決していかないといけないと思います。