[イタリア盛期ルネサンス美術] 盛期ルネサンスの芸術家たちは 自己の才能に対するはっきりとした自覚を持ち、 その個性的才能によって、自己の芸術世界を創造しようとした。 芸術家のこのような意識とそれにふさわしい業績は、 人々の芸術家に対する見方を大きく変えることになる。 つまり、依然として手仕事を行う職人の身分という印象だった 画家、彫刻家、建築家の中から、自他共に認める「芸術家」が出現する。 このような芸術家は、教皇や皇帝などの最高権力者からも、 敬意を持って扱われた。 この時期には、優れた芸術家が前代未聞の密度で登場した。 レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロが その代表である。
この言葉は「様式」や「手法」を意味する。 しかし17世紀に入ると、巨匠たちのあとの芸術家は、 巨匠たちの手法を「型」として真似をした模倣者と呼ばれ、 創造性を失った芸術への否定的な呼び方として マニエリスムという言葉が使われるようになった。
《この時代の絵画》 |