Tetanus

破傷風



病原菌:破傷風菌(Clostridium tetani)

破傷風は、破傷風菌が原因となって、口唇や手足のしびれ、口が開けにくいなど神経症状を起こし、
診断・治療が遅れてしまうと全身けいれんを引き起こし死に至る感染症です。

日本では、三種混合ワクチンと二種混合ワクチンの定期接種が実施され、患者数は減少しています。
患者は予防接種を受けていない人や、免疫がなくなってしまった高齢者が多くなっています。

感染経路
破傷風菌は主に傷口から感染します。
特にアフリカ、東南アジア、中南米などの途上国では多くの患者が発生しています。
これは、ワクチンが不足していることや、傷の手当に問題があることによります。

潜伏期間
潜伏期間2日〜8週間であり、
一般的に感染から発症までの時間が短ければ短いほど、
また開口障害から全身けいれんまでの時間が短いほど、高い死亡率を示します。

症状
口が開けにくくなる、首筋が張る、寝汗をかくなどの症状が出ます。
手足に異常感覚が広がり、全身を弓なりに反らせる姿勢が見られることもあり、
けいれん・呼吸困難などの、重篤な症状があらわれることもあります。

予防・治療へ