☆静止衛星
地球から離れるほど引力は急速に小さくなるが、逆に遠心力は増加する。
この性質を最大限に活用したものが静止衛星だ。
静止衛星は静止というけれど、止まっているわけではないのだ。
地球から落ちないためには、衛星が地球の重力によって下に引っ張られる力と、遠心力で上へ向かって飛び出そうとする力がつりあっていることによって、高度を保って飛び続けている。
人工衛星は高度が高くなればなるほどゆっくり飛ぶ。
そのうち、高度約3万6000キロメートル地点では、地球の自転と同じおよそ24時間で1周する。
そのため、地上から見ると常に同じ場所に止まって見えるので、静止衛星という。
更に、この静止衛星が通る道を静止軌道という。