皆さんはこの17つの絵を見たことがありますか?
これは持続可能な開発目標(SDGs)と呼ばれ、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として2015年9月の国連サミットで採択されたものです。
ミレニアム開発目標(MDGs)では「2015年までに安全な飲み水へのアクセスがない人口割合を半減する」という目標が立てられ、安全な水にアクセスできない人口の割合を、1990年の23%から2008年の13%と大きく減らすことに成功しました。
この持続可能な開発目標(SDGs)では先進国も発展途上国もお互い協力し、上の図にある17の目標を達成することを目指しています。
現在でも8億4400万人もの人が安全な飲み水にアクセスできずにいます。
蛇口をひねればすぐに綺麗な水が手に入る日本とは対称に、往復何時間もかけて歩いて水をくみに行かなければならない人々が世界にはたくさんいます。水くみはおもに子供、なかでも女の子の仕事です。水くみのため学校へ行けないまま大人になり、字も読めないため良い仕事につけないという、悪循環が続くのです。
得られる水が不衛生なことで、栄養失調や感染症などの病気で苦しむ人もいます。
このように水問題はSDGs目標では、6番目の「安全な水とトイレを世界中に」で取り上げられていますが、
3番目の「すべての人に健康と福祉を」、4番目の「質の高い教育をみんなに」、5番目の「ジェンダー平等を実現しよう」、安全な水に皆が平等にアクセスする視点を考慮すると、10番目の「人や国の不平等をなくそう」についても考えなければなりません。
水問題は全てのゴールとつながっていると言っても過言ではありません。