地球は水が液体として存在する唯一の惑星と言われていますが、いったいどれぐらいの量の水があるのでしょうか?
地球上には約14億㎦の水があり、そのうちの97.5%が海水、そして残りの2.5%が淡水として存在しています。しかし淡水の大部分は南極や北極の氷として存在するため、実際に私たちが使用できる地下水や河川として存在している水は全体のわずか0.01%になります。
大量に存在していると思いがちですが、実は本当に限られた資源なのです。
それでは、この限りある水がどのように循環しているのか、見ていきましょう。
World Water Resources at the Beginning of the 21st Century:UNESCO,2003より作成
水は主に海面から蒸発して雲になります。そして雲は雨や雪を降らせ、その雨水は川を通って再び海に流れ込みます。
これを「水の循環」と言います。
また、世界全体で「海に降る雨や雪の量」+「陸に降る雨や雪の量」と、「地面や植物からの蒸発量」+「海面からの蒸発量」は等しくなります。
しかし、雨が全く降らない地域もあれば、湿度が非常に高い地域など世界には様々な気候の地域が存在しています。
このような気候の違いによって水資源の量に差が生まれていくのです。
世界全体で水はどのように使われているのでしょうか?
国土交通省の「水資源に関する世界の現状、日本の現状」によると、世界全体で水は約70%が農業用水、20%が工業用水、10%が生活用水として使われています。「農業が盛んな国は農業用水の比率が高い」など、国ごとに水の使い道とその割合は異なりますが、どれも私たちの生活に深く結びついています。
国際連合(国連)の「世界の人口推計(2017改訂版)」によると世界の人口は2050年には約98億人になると予想されており、それに伴い水の使用量も大きく増えていくと予想されます。今後私たちはどのように水を使っていけばよいのでしょうか?