交通難民のメカニズム
「交通難民」と呼ばれる人々が増加するそもそもの原因として、地方における人口減少・過疎化および自家用車の普及が挙げられます。
高度経済成長期に多くの人々が労働者として大都市の工業地帯に移動し都市部への人口集中が加速した一方で、地方の人口減少および過疎化が進行しました。それに伴い地方では働き口が減少し、職を探す若者達は仕事の多い都市近郊に出て行く...という人口減少の悪循環が発生し、公共交通機関の利用者は必然的に減少することになりました。
また自家用車が普及したことによって電車やバスなどの公共交通機関を利用せずとも目的地にたどり着けるようになり、多くの人々は移動の際に電車やバスではなく自家用車を利用するようになりました。
それにより公共交通機関の利用者減少による収益悪化が発生し、それに伴った路線からの撤退や減便が起き、結果的に利便性が低下します。それによって「交通難民」は次々と増加してゆくことになります。
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