用語集
ア行 カ行 サ行 ナ行 ハ行
ア行
・塩化物イオン
塩素が電子を受け取ることでできるイオンのこと。身近なものでは、塩化ナトリウム(NaCl / 食塩)を水に溶かすことで生成される。カ行
・カノコソウ
オミナエシ科カノコソウ属の多年草。別名はハルオミナエシ。サプリメントとしては「バレリアン」と呼ばれる。経口摂取すると不眠症や睡眠導入、不安解消、ストレス軽減に有効とされ、欧米では広く用いられている。その一方で、過剰摂取による副作用や、長期服用による習慣性や副作用発現も報告されている。ドイツでは不眠症や不安解消に用いられており、睡眠の質を改善するとも言われているが、効果にバラつきがあり、即効性もなく発現まで長期間を要する場合がある。欧州では伝統生薬製剤の欧州指令に従い医薬品ともなっており、用量用法を守れば安全で継続的な効果が得られるとしている。サ行
・自律神経
生体の意志とは関係なく、内臓・血管・腺などを自動的に調節する神経系。「昼の神経」などと呼ばれる交感神経と「夜の神経」などと呼ばれる副交感神経からなる。交感神経優位の場合、瞳孔は拡大し、心臓血管系は促進され、消化器系・泌尿器系を抑制する。副交感神経優位の場合、瞳孔は縮小し、心臓血管系は抑制され、消化器系・泌尿器系は促進される。・受容体
生物の体にある外界や体内からの何らかの刺激を受け取る構造のこと。目や耳などの外界の情報を得る器官のことや、それらの器官の構成成分である受容細胞のこと、さらには刺激を受け取る分子やタンパク質のことのも受容体と呼ぶことがある。生化学では、神経伝達物質やホルモンを受け取る細胞内に存在するタンパク質のことをおもに指す。ここでは後者の意味で用いる。・深部体温
身体の内部の体温。周囲の環境の温度に影響を受けにくい。核心温度。中枢温度。ナ行
・ノンベンゾジアゼピン系睡眠薬
ベンゾジアゼピン系に似ていないか、全く別の化学構造にもかかわらず、薬理学的にベンゾジアゼピン系に類似し、よく似た有用性、副作用、危険性のある、向精神薬の種類である。この一種である、「ゾルピデム」は向精神薬に関する条約の管理下にあり、日本でも相応の法律である麻薬及び向精神薬取締法における第三種向精神薬である。ハ行
・バルビツール酸薬剤
鎮静薬、静脈麻酔薬、抗てんかん薬などとして中枢神経系抑制作用を持つ向精神薬の一群である。1920年代から1950年代半ばまで、鎮静剤や睡眠薬として実質的に唯一の薬であった。過剰摂取によって、死に至る場合があるものの、作用量と致死量が近い。人間および動物の安楽死や、死刑執行などに用いられることもある。乱用薬物としての危険性を持ち、向精神薬に関する条約にて国際的な管理下にある。そのため日本でも麻薬及び向精神薬取締法にて管理されている。・ベンゾジアゼピン系睡眠薬
1960年代にバルビツール酸系の危険性から、よく用いられるようになった。GABA受容体に作用する。向精神薬に関する条約において、乱用の懸念のため国際的に厳重な管理下にあり処方は医師によってのみ行われる。日本では、麻薬及び向精神薬取締法における、第三種向精神薬に指定されている。過剰摂取において、バルビツール酸薬剤よりもはるかに危険性は少ないが、危険性は残っている。高齢者は、長期的な過剰摂取により、常用的な摂取量でも致命的な中毒症状に陥る場合がある。戻る
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