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ストック型の街づくり
ストック型社会の先駆者、欧州での家づくりでは、統一感を持ったきれいな町並みを保つことが重視されています。
そうすることで、地域全体の住宅の価値が上がるからです。
例えば、歴史あるきれいな街並みでは、古く味のある家はより魅力的になり、より高い価値を持ちます。
古い住宅の価値を高めるため、きれいな町並みを作ることは日本においても重要になるでしょう。
では、日本ではどのように取り組んでいけば良いのでしょうか。
ストック型家づくり① 古民家風新築
ストック型の街作りの一例として、古民家風の新築があります。
古民家の並んでいるところに、一般的な住宅を建てずに、古民家によせて作ることで街並みをそろえるというものです。
例えば、こちらのレンタサイクル店ですが、
向かいの家が築100年を超えているような、歴史ある京町家の町並みの中にあります。
(チームメンバーがオーナーの許可を得て撮影。)
そのため新築時に、町並みに合うように京町家風に造ることにしたそうです。
それでも、ただ町家を真似るだけでは面白くないからと、壁はオーナーの要望でスパニッシュなものに。
伝統的な雰囲気の中に、オリジナリティがあります。
味が出てくる建材を使うのははもちろんのこと、このようにその土地ならではの材料を使ったり、周囲の景観にあった建物を作ることによって、古くなってからの住宅の価値、そして周りの歴史ある家の価値を高めることができます。
ストック型家づくり② 統一感ある分譲
しかし、日本では京町家のように伝統的な街並みがないところがほとんどです。
そのような場所では、どのように町並みを形成していけば良いのでしょうか。
その答えの一つが、分譲です。一括で建てれば、整った町並みを作ることができます。
(住宅建築会社様より許可を得て使用。)
例えば、お話を伺った中野渡さんの会社が建てたこちらの分譲では、
和をモチーフにしたそうで、
日本らしい銀鼠色の瓦やレンガが使われています。
このように、分譲では整った新しい町並みをいちから作れるため、街並みを生み出すときには有利です。
まとめ
ストック型の街づくりでは、街並みを美しくして、地域中の家の価値を上げることができます。
少しずつ日本もきれいな街並みを意識した家づくりが浸透していくといいなと思います。
そのヒントとなりえる例を2つほど紹介させていただきましたが、
皆さんも家を購入されるときは、ふと思い出して参考にしていただければ嬉しいです。
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