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はじめに。
私たちが空き家問題を知ったのは、
観光スポットとなった廃線を散策した後でした。
今度は廃墟を観光したい。 ――そう思って、観光ができそうな廃墟を探してみると、
ほとんどは私有地で立ち入り禁止。
廃墟にも所有者がいて、正しく管理されないから廃墟になっているんだと思い、
ここからその元の姿である空き家に関心をもったのがきっかけです。
そして、空き家の問題について少し調べてみたのですが、
まったく全体像をつかめませんでした。
調べれば調べるほど新しい事情・原因が出てきて、
インターネットでもページごとに書いてあることが全然違いました。
あまりにもよくわからなかったので、私たちは空き家問題についてのサイトを作ることを決めました。
衣食住の一つである"家"に関するこの問題は社会と深くつながっていて、
原因には相続のような個人間の関係、税制上の関係、市場の関係、色々な面があったのです。
そして、その問題を見る人の視点によってそれぞれ違った面が見えていたのです。
つまり、従来のサイトでは一つか、多くても二つの視点でしか見えていませんでした。
私たちはできるだけ多くの視点から空き家問題を見て、一つのサイトにまとめました。
そうして作ったこのサイトでは、全体像の理解はしやすくなったのではないかと思います。
問題解決というのは問題を深く理解した上でしかできません。
空き家、すんでない。という名前には、
人が"住んでいない"空き家、そして
対策が始まっても未だに"済んでいない"空き家対策の現状と、
空き家問題が"澄んでいない"からよくわからないという調べ始めたころの率直な思いを込めています。
皆さんにも空き家問題を深く理解して頂き、問題の解決へと一緒に歩んでいきたいと思います。
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