インタビュー
現場の専門家にインタビュー
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株式会社東京組の創業者であり、現在は顧問を務めておられる
中野渡 利八郎さんにお話しを伺いました。
中野渡 利八郎さんはイタリアの住宅などにも詳しく、東京を中心に家づくりを行っておられる
家づくりの第一人者です。
Q.きちんとしたメンテナンスを行う前提で、日本の新築は一般的に何年ほど住めますか?
A.30年です。
Q.何年程度での建て替えを前提に設計されていますか?
A.70年から100年です。
Q.維持費などを考えた時、
家は何年ほどで建て替えるのが経済的だと思われますか?
A.100年から150年です。
Q.日本は欧米に比べ家が壊されるのが早いです。
その理由の一つとして、気候が異なり湿度が高く、地震も多いことが挙げられるとインター
ネットで目にしました。
これは本当なのでしょうか?
A.湿度、地震が多い国建物の寿命とあまり関係ありません。
古民家であればその土地にあった立て方、補修の仕方によって家ができているから千年持たせられます。
Q.フロー型(ビルド&スクラップ)からストック型の社会への転換についてどう思いますか?
A.早急にストック型にしていかなければいけないと思います。
Q.ストック型の社会への転換に向けて、なにか行っていることはありますか?
A.これからあるべき住宅研究している最中です
Q.どうすればより早く、より良く転換が進むと思いますか?
A.市、区、レベルの協力が欲しいです。
Q.ストック型に転換するためにはどうしたらいいですか?
A.お客さまの意識が変わればいいよね。
うちが作った分譲のところの一つを住み替えで売ったんですよ。800万円高く売れた。
資産として価値が残るから、スクラップ&ビルドをするのは無駄になる。
どこにお客さんが価値を見出したかはわからないが建物の質が高く、分譲住宅によって街並み
がきれいになっていたからかもしれない。
これは分譲のメリットで、統一感がでてきれいな街並みになります。
このほか、約1時間半に渡って貴重なお話しをして頂きました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
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