Q
このような活動を始めたきっかけはなんですか?
A
「にほんごひろば」は、H20(2008)年に始まりました。
その当時から北九州市内には地域のボランティアによる日本語教室が複数活動していましたが、
子どものための教室はありませんでした。
そこで、外国につながりを持つ子どもの学習支援と適応支援を目的に、
北九州国際交流協会が「にほんごひろば」を開室 しました。
実施場所は、その時々の状況やニーズに合わせ変わってきましたが、現在は小倉北区と八幡西区で実施しています。
コロナ禍において、断続的ですが、 オンライン教室も行っています。
Q
にほんごひろばの生徒や保護者などから相談を受けることはありますか?
その場合、どのような相談を受けることが多いですか?
その場合、どのような相談を受けることが多いですか?
A
「にほんごひろば」では、学習者である子どもさんや付き添いで来室される保護者の方から相談を受けることもあります。
教室内での雑談から相談につながるケースが多いのですが、
必要に応じてワンストップインフォメーションセンターの相談員やコーディネーターに引き継ぎます。
ほかに、月に 1 回、専門家と 通訳の方をお呼びして、子育てや教育に関する相談会(予約制・無料)を、
「にほんごひろば」と同日時・同会場にて実施しており、こちらを利用される方もいらっしゃいます。
相談内容は、日本語学習や教科学習に関するもの、学校生活に関するものが多いですが、
その背景には日本社会における制度や風習など様々な問題が関わっており、多元的です。
「にほんごひろば」で最近増えているのは、中学生の高校受験や進路に関する相談です。
Q
学校や教育委員会との連携を行う際、苦労した点や工夫した点などを教えてください。
A
学校・教育委員会とは、必要に応じて、打ち合わせや相談、情報共有などを行っています。
特に、より細やかな支援を行うために個人情報の共有が必要な場面も少なくありません。
そういった場面でも円滑に情報の共有ややり取りができるよう、
日頃から双方向的な信頼関係の構築を心がけています。
学校や教育委員会の先生方からも、ご理解とサポートをいただいています。
Q
学校に行けていない子ども(不就学児)についてどう思いますか?
A
「にほんごひろば」では、義務教育課程で不就学になっているケースは、これまで受けたことがありません。
短期滞在で日本に暮らしている子ども(住民登録がない状態)については、本人・保護者の希望に応じて、学校・教育委員会に相談し、「体験入学」として通学するなどのサポートにつなげています。
ただし、中学卒業後に来日したために高校進学ができない子どもたちについては、課題のひとつです。
Q
「参加希望」の問い合わせの他に、当協会の相談対応や教育委員会、各学校からの紹介を通して受け入れを行うケースも多いとのことですが、学校で支援(特別教室がある・特別な先生がいる等)を受けられていないからなのでしょうか。
A
北九州市には、日本語指導が必要な児童生徒のために「帰国・外国人児童生徒教育センター校」が市内に5校あり、それ以外の学校でも日本語指導が受けられるような体制となっています。
教育委員会や学校にこのような支援体制があるからこそ、わたしたちの教室にもスムーズにつなげてもらえていると感じています。
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